働き方

薬局業務が劇的に効率化!AI×Google活用で現場が変わった事例まとめ

はじめに

薬剤師のポン
薬剤師のポン
こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

調剤薬局の業務は、膨大な情報管理・書類作成・スタッフ間の共有が必要な複雑なものです。限られた人員・時間の中で、効率的かつ正確に業務を進めるためには、ITツールの活用が不可欠になっています。

本記事では、実際の薬局店舗でAIやGoogle Workspace(Googleフォーム、スプレッドシート、Googleサイト、Gmail、YouTubeなど)を駆使し、どのように業務が効率化されたのかを具体的に紹介します。AIやIT導入を検討している薬局経営者・管理薬剤師・現場スタッフにとって、すぐに真似できるヒントが詰まった内容です。


1. 薬局専用のGoogleサイトで「業務の見える化」

店舗用業務早見表の整備

Googleサイトを活用し、店舗ごとの業務フローを一覧化。誰が見ても「何を・いつ・どうやって」行えばよいかが一目瞭然に。マニュアルや注意事項も紐づけて閲覧可能にしたことで、新人教育や引き継ぎもスムーズになりました。

シフト表&カレンダーの一元管理

Googleスプレッドシートで作成したシフト表やカレンダーをGoogleサイトに埋め込み。薬局長が簡単に更新でき、スタッフもスマホからいつでも確認可能。シフトの見落としやダブルブッキングも激減しました。

業務の見える化により、スタッフ間の情報格差がなくなり、「あの人しか知らない」「聞かないと分からない」という状況から脱却できました。


2. フォーム入力だけで完結!書類作成の自動化

服薬情報提供書 & 訪問薬剤管理指導報告書

Googleフォームに必要事項を入力するだけで、A4サイズ1枚のPDFを自動生成。Googleスプレッドシートにデータも保存されるため、後から検索・再出力もラクラク。紙とペンの時代から、クラウド完結型へ大きくシフトしました。

紙での作成にかかっていた時間は1枚あたり約10分。それが現在は入力3分・自動生成10秒に短縮。スタッフの心理的負担も減り、患者対応に集中できるようになっています。

在宅薬剤管理指導用フォーム

在宅医療では、患者ごとに服薬状況や来訪スケジュールが異なり、管理の煩雑さが課題でした。そこでGoogleフォームを活用し、訪問薬剤管理指導に必要な情報を簡単に入力・蓄積できる仕組みを導入しました。

フォームに回答することで、自動的に以下の項目をスプレッドシートに整理できます:

  • 配薬日
  • 残薬切れ日(予測)
  • 残薬切れ7日前
  • お薬カレンダーには何日まで?
  • 薬の変更履歴
  • 特記事項
  • 次回は何月何日から印字?

さらに、患者ごとに専用のスプレッドシートが作成されるため、履歴の確認やチーム内共有が容易になります。

以下の通知機能も連携:

  • 薬の切れ目の1週間前にGmailで通知
  • カレンダーセットが終了する3日前にも通知

Googleサイトに埋め込まれたカレンダーには、フォームに入力された次回来局予定が自動反映。さらに:

  • 毎週日曜に翌週の予定一覧が希望者へメール配信
  • 毎晩22時に翌日の訪問予定がGmailで自動送信

現場の安心感と正確性が劇的に向上しました。


3. 棚番登録&出荷調整の「見える化」

棚番未登録薬の一覧表示

ピッキング監査システムに未登録の棚番情報をGoogleフォーム&スプレッドシートで管理。現場スタッフが即座に棚番修正依頼を出せる環境を構築し、監査ミスや手戻り作業が激減しました。

出荷調整薬の一覧化&MS対応

出荷制限中の医薬品を一覧で可視化。Googleサイト上でiPadからも確認でき、MS(医薬品卸営業)対応がスムーズに。薬ごとのGmail通知も設定されており、確認漏れがありません。


4. 情報共有とルールの「一元管理」

店舗ルールや在宅ルールのGoogleドキュメント化

Googleドキュメントにルールを集約し、Googleサイトに埋め込んでいつでも誰でも確認可能に。履歴管理機能により更新内容の追跡も可能です。

処方箋廃棄期限の自動通知

スプレッドシートとGmailを連携させ、廃棄期限を自動的にリマインド。このシステムを取り込むことで、保存期間を過ぎて置いている処方箋の段ボールの山がなくなりました。


5. AIが「答えてくれる」環境を作る:NotebookLMの活用

調剤機器のマニュアルや社内規定のPDFをNotebookLMに読み込ませ、自然言語で質問するだけで即回答が得られる環境を構築。紙を探す手間を削減し、業務効率が飛躍的に向上しました。


6. 動画で学ぶ:業務教育×YouTube活用

基本業務や機器操作を撮影してYouTubeに限定公開し、Googleサイトに埋め込み。OJTに依存しない教育体制を実現。誰でも、何度でも視聴可能な「自学習型マニュアル」です。


7. よくある質問(FAQ)

Q1. ITやプログラミングの知識がなくてもできますか?
→ はい、Googleの標準ツールとAIの力で実現可能です。

Q2. セキュリティは大丈夫?
→ Google Workspaceで権限管理・2段階認証が可能です。

Q3. コストは?
→ 無料でもかなり使えますが、Workspace導入でより安心です。


8. 導入前後のビフォーアフター比較

項目導入前導入後
服薬情報提供書作成薬歴を書くパソコンのみの記載、データは紙ベース保存フォーム入力+自動PDF出力(3分)
在宅スケジュール管理紙や口頭での確認Googleカレンダー+Gmail通知で自動連携
マニュアル確認紙ベース・口頭確認PDF×AI検索ですぐに回答
出荷調整品の管理手帳や記憶頼りスプレッドシートで一覧・通知管理
教育マニュアルOJT中心で属人化YouTube動画+サイトで自学習可能

9. 導入チェックリスト

導入の基本ステップは:

  1. やりたいことをAIに相談する
  2. AIにコードを書いてもらう
  3. 埋め込んで使ってみる
  4. さらにやりたいことをAIに聞く
  5. また埋め込む

この繰り返しで自然と業務が自動化・効率化されていきます。

  • Googleアカウント(もしくはWorkspace)を準備
  • 現在の業務を洗い出す
  • マニュアルをドキュメント化
  • フォーム構成を考える
  • スプレッドシート連携を試す
  • カレンダー+通知連携を設定
  • ノートブックLMを活用
  • 社内で簡単な勉強会を実施

10. 薬局業務が劇的に効率化!AI×Google活用で現場が変わった事例まとめ

以上、薬剤師ポンがやってみた、AI×Google活用でした。

薬局業務はアナログと思われがちですが、無料のGoogleツールとAIだけでもここまで変えられます。

仕組み化・自動化・可視化で、限られた時間をもっと価値ある仕事へ。これからの薬局は「人×AI×クラウド」が主役です。

業務が劇的に楽になります。

ご興味ある方はお伝えしますので、コメントかSNSのDMで教えてくださいね。

ポンマガジンでは薬剤師、薬学生を応援します。

薬剤師、薬学生に夢を届けたい!!

ではでは♪

ABOUT ME
薬剤師のポン
薬局薬剤師13年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

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