働き方

OSCEの講師ってどんな仕事?現役薬剤師が語る。

薬剤師のポン
薬剤師のポン
こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

実際に僕も経験したことのある、大学で行われる「OSCEの講師」の仕事内容について、現役薬剤師であるポンが熱く語っていきたいと思います。

では、いってみましょう!!

OSCE(オスキー)とは?

薬学共用試験センターのHPによると、

表に示した5つの領域は、薬学生が医療現場で参加型実務実習を実施する上で、実務実習開始前に技能・態度の修得度の確認が必須である項目を含んでいます。原則として、各領域に準備された複数の課題から1課題のみを実施します。ただし、「薬剤の調製」の領域には調剤に関する多くの項目が含まれており、基本的な調剤技能の修得度を確実に評価するために、計量調剤(散剤、水剤、軟膏剤)や計数調剤から2つの課題を実施します。したがって、1名の受験生あたり、5領域から6課題が出題されることになります。なお、1つの大学の受験生には同じ課題が出題されます。

領域 課題項目 実施課題数
1. 患者・来局者応対 ・薬局での患者応対
・病棟での初回面談
・来局者応対
・在宅での薬学的管理
1課題
2. 薬剤の調製 ・計量調剤(散剤)
・計量調剤(水剤)
・計量調剤(軟膏剤)
・計数調剤
2課題
3. 調剤監査 ・調剤薬監査
・持参薬チェック
1課題
4. 無菌操作の実践 ・手洗いと手袋の着脱
・手指の消毒と手袋・ガウンの着脱
・注射剤混合
1課題
5. 情報の提供 ・薬局での薬剤交付
・病棟での服薬指導
・一般用医薬品の情報提供
・疑義照会
・医療従事者への情報提供(2020年度以降)
1課題

薬学共用試験センターHP

 

大学の実習棟で用意されることが多く、課題ごとに教室が分けられています。

5領域のうちから6課題を学生は解かないといけません。

薬剤師のポン
薬剤師のポン
僕もOSCE経験者です。ガチガチで本番に臨みました。

OSCEの講師の仕事内容は?

このOSCEの講師の仕事内容は、OSCE本番ではなく、事前にどこの大学でも実際に働いている薬剤師の先生に来てもらい、評価をお願いしてもらうことがあります。

大学の先生だけでは把握しきれない実際の調剤や服薬指導に関して等、実践されている薬剤師からの意見を聞くのが主な目的です。

予め日程を大学側から教えてもらえるので、依頼があれば大学に行き、薬学生の皆さんにOSCEのためのアドバイスをするお仕事です。

行く機会は何度もある

「日にちは1日だけ」というわけではありません。

何日間にわかれて行われます。

都合が付けられる薬剤師の先生は、何度もOSCE講師として大学に入られています。

期間は10月から11月頃に行う大学が多いです。

OSCEが行われる1カ月前くらいの目安です。

大体の薬剤師の先生は、病院か調剤薬局かに勤められている方が多いので、行きたい人は、会社と相談して日程を決めて行かれる人が多いですね。

1日1課題のアドバイス

「事前に〇日に〇〇時より、病棟時の初回面談についての課題を行います」

と、事前に大学側からどの課題について行う日なのかを教えてもらっている事が多いです。

課題によってアドバイス内容も大きく異なりますし、難易度も変わってきます。

自分の本業と日程の相談もあるので、内容まで選りすぐるような余裕はあまりありませんが、

「自分が行く日は〇〇の課題の日だな」

と、ある程度頭に入れてから向かうようにしましょう。

事前に大学の先生から説明がある

1つの教室にOSCE講師の先生が集まり、大学の先生から事前の説明を受けます。

評価の仕方の大きいところはどこの大学も同じですが、どの書類で評価をするのかなど、細かい評価の付け方についてや、アドバイスで大学側がお願いしたいところなどの詳しい説明があります。

始まると流れ作業

OSCEの模擬試験が始まると、4~5グループほどの相手を順番にしていくことになります。

1グループにも4~5人ほどいますので、

  • 試験準備(1分)
  • 試験開始
  • 課題を読む時間(5分)
  • 課題を解く時間(5分)
  • 講師からのフィードバック(2分)

とこれを1人ずつ延々と繰り返すことになります。

正直講師側はめちゃめちゃハードです。

半日仕事になりますので覚悟しておきましょう。

フィードバックもあまり時間がありませんので、試験中にある程度言いたいことをまとめておき、お話するようにしましょう。

フィードバックのコツ

少ない時間で、学生の

  1. できていたところ
  2. できていなかったところ
  3. できたところ

の順番でアドバイスをすることを心がけています。

最終的に学生がこの模擬試験後に何を頑張ればいいのかを明確に伝えるようにしてあげましょう。

質問も時間があればこの場で受け付けられますが、制限時間が短いため、後でまとめて行うという形にした方がとりこぼしがありません。

謝礼について

半日勤務という形になる大学がほとんどだと思いますが、相場は10000円程度となります。

1回行くと10000円なので、数回行くとそれなりの臨時収入を得られることになります。

しかし、半日間完全にとられてしまいますので、本業との差支えがないようにコントロールしなければなりません。

自営業なら特に、時間についての段取りを考えておきましょう。

別収入で入ってこないような会社の勤務だと、出張扱いで行けるようになることも。

会社に相談するようにしましょう。

薬剤師のポン
薬剤師のポン
僕は出張扱いで行きました。

OSCEの講師は自分のためにもなる

OSCE講師をやってみて、

  • 自分が大学の時はどうだったのか?
  • 今の自分と照らし合わせて自分なら何を気を付けるか?

と、自分の今の仕事と照らし合わせて考えさせられる部分がありました。

また、「学生時代はこう思っていたな・・」と思わせられるところもしばしば。

日常業務ばかりにとらわれず初心に戻ることも必要だなとも感じさせられました。

OSCEの講師ってどんな仕事?現役薬剤師が語る。 まとめ

たまに大学に行って、学生たちに自分の経験からできるアドバイスをする。

自分のためにもなるし、学生にも歳が近ければ同じ土俵に立ってアドバイスができます。

時期も限定されていますし、会社でお話があるようなら行ってみるのをお勧めします。

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ABOUT ME
薬剤師のポン
薬局薬剤師9年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

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