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大手薬局と中小薬局どちらに就職すべき?現役薬剤師が語る

薬剤師のポン
薬剤師のポン
こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

薬学生フォロワーの方の質問で、

「就職するなら大手薬局と中小薬局のどちらに就職するべきですか?」

という質問を受けました。

どっちもメリットとデメリットがあると思いますが、今まで大手薬局と中小薬局両方を経験してきたポンなりの考えについて今日は語っていきたいと思います。

では行ってみましょう。

大手薬局と中小薬局、就職するならどっち?

こう考える気持ちはとてもわかるんですよね~。

就職を考えると悩みますよね。

この疑問に結論からいうと、

中小も大手も薬局によってピンキリなので、その人によって合う、合わないがある。

という事になります。

*中小と大手の概念ですが、僕の中では30店舗未満の薬局を中小薬局としてお話しています。

中小薬局で働くメリット

上司との距離が近い

僕が大手薬局に勤めている頃は社長に会う事はありません。

薬局長は一緒に働いていますが、たまにくるエリアマネージャーを見かけるくらいでした。

大手は上司と話す機会は極端に少ないですし、会社の方針で決まった事がトップダウンで降りてきます。

一方中小薬局に入ってからは社長と月1程度で話す機会があり、エリアマネージャーや店長ともお話する機会が増えました。

中小薬局では新人や若手の時でも「こういうことをやったほうがいいんじゃないか?」という提案が通りやすい印象があります。

転勤、異動が少ない

地域に根付いたような薬局が多いため、転勤や異動が基本近場で行われます。

異動で引っ越しをする必要が少ないため、ストレスを感じにくいです。

薬剤師のポン
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今の会社になって、異動先が今の職場から自転車で10分程度のところになったこともあります。異動はストレスを特に感じなくなりました。

給与が大手より高い傾向にある

給与が大手と中小を比べると中小の方が高い傾向にあります。

薬剤師のポン
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僕が大手薬局から中小薬局に転職した時に、掲示された残業代なしの月々の給料が、大手薬局時代のフル残業していた時の給料とほぼ同じでした。

しかし、大手薬局のような昇進が中小薬局には少ないので、後々の給料の大幅アップの可能性は低いので注意が必要です。

やりがいを感じやすい

中小薬局は上司との距離が近いので、個人の裁量でやれることが多いです。

それは大手薬局のようにマニュアルに沿った働き方でなく、柔軟な考えが適応されるケースが多いのでやりがいにつながりやすいです。

自分の仕事として責任をもってやる意識が中小薬局では身に付きやすい傾向にあります。

薬剤師のポン
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かかりつけ薬剤師としての対応は、大手に比べて中小薬局でとりかかりやすい項目の1つですね。

中小薬局で働くデメリット

大手に比べて設備が充実していない

機械関係は特に大手に比べて充実していないところが多いです。

自動分包機や自動監査機など、まったくない店舗も珍しくありません。

薬剤師のポン
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僕は中小薬局に転職してからVマスの分包機を使うことになり、最初めちゃくちゃ練習したのを今でも覚えています。

ルールが曖昧なところがある

まだ発展途上の薬局なら特に、「業務内のルールをこれから決めていく」ところがあります。

個人の裁量で決めることができるめ自由度が高いですが、各店でしっかりマニュアル化しないと店舗内でトラブルが起こってしまうことがあるので注意が必要です。

そのため、会社単位で統一したルールではなく各店でルールが決まるため、異動した後に前の店舗と違ったルールに苦しむことがちらほらあります。

福利厚生が少ない

大手と比べると福利厚生が充実していな事が多いです。

家賃の負担やガソリン代、交通費など、出す割合が少ないように感じます。

中小薬局には地域の人がそのまま働くことが多いため、交通費などそこまで気にする必要もないこともあります。

閉店リスクがある

今のご時世以前に比べるとどんどん閉店やM&Aを受けている薬局が増えています。

中小薬局ならどうしても閉店リスクは免れません。

薬剤師なので新しい働き先はスキルさえあればどうとでもなると思いますが、違った環境に身を置くことがストレスにつながる人はいますよね。

先の事を考えて薬局の就職を考えるようにしましょう。

中小薬局なら大手薬局にM&Aされるケースも少なくありません。

昇給が少ない

店舗数が少ないため、薬局長、エリアマネージャーのポストが少ないです。

大手の薬局と比べると、昇進による給料大幅アップの可能性が少ないです。

薬剤師のポン
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経営者としても人件費は抑えたいので仕方ないですよね。

大手薬局で働くメリット

研修、教育制度が充実

大手薬局は研修、教育制度がルール化されているので充実しているところが多いです。

1カ月~3カ月、接遇などにおいては他企業を入れての教育制度があったりします。

また、3年目まではフォローアップ研修など、定期的に研修が入ります。

店舗内にも年齢の近い薬剤師の先輩がいることが多く、働き出してからの悩みについてもフォローしてもらいやすい環境になっています。

新人薬剤師だけでなく、若手に関する研修、管理薬剤師、薬局長、エリアマネージャーなど、役職に就く度に充実した研修制度を受けることができます。

スキルアップをはかりやすい

なぜ中小に比べてスキルアップをはかりやすいかというと、大手の薬局は大病院などの処方内容の濃い病院の前に開設されている事が多いです。

1つ1つの濃い処方内容を経験し、また在宅などの店舗外の業務を経験する機会が多くなります。

自然と薬剤師としてのスキルアップをすることができますね。

また、専門薬剤師の認定をとるための補助金や制度が充実しているのも大手の特徴です。

自分の興味のある専門薬剤師について勉強できる環境が充実しています。

設備が充実している

中小に比べて機械投資が進んでいるのが大手の特徴です。

僕の経験上、薬歴のパソコンは中小時代は薬歴台のみでしたが、大手時代の時は監査台にも薬歴台にもおいてあるのが当たりまえでした。

また、自動監査システムやピッキングのための機械が2012年ごろから導入されていたので、早い段階で経験する機会がありました。

薬剤師のポン
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僕は大手⇒中小に転職したので、中小薬局に来た当時は機械化が全然進んでいないため、時代を逆行したような感じがしたのを覚えています。

福利厚生がいい

福利厚生は充実している大手薬局が多いです。

専門薬剤師の認定のための補助金や、転勤時の家賃の負担、リフレッシュ休暇や保養所など、探してみればいろいろな充実した福利厚生を使うことができます。

また、産休育休の制度が充実しているので休みがとりやすいです。

大きなトラブルに対して強い

あってはいけないことですが、薬剤師として働いている以上、大なり小なりの調剤過誤を経験することがあると思います。

調剤の事故に備えて薬剤師会の保険に入ることは多いと思いますが、実際の損害賠償は会社で入っている保険で対応することが多いです。

薬剤師のポン
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大手薬局ではこういった面が安心ですね。

大手薬局で働くデメリット

仕事が忙しく残業が多い

大手薬局は処方内容の濃い病院の門前に開設されていることが多いため、人気の病院で定時に上がることが難しいところが多いです。

定時に上がることが難しいくらいの仕事量の多さで、気づけば残業時間が積みあがっていることもあります。

人もギリギリで回してる事が多いため、慣れるまで仕事をこなすことに精一杯になってしまいます。

転勤、異動が多い

大手薬局は1~2年程度で県をまたいだ異動があります。

引っ越しにかかる費用は会社負担であることが多いですが毎回の引っ越しの手続き関係はややこしいことこの上なしです・・。

店舗内で仲良くなった先輩や事務の方と二度と会えなくなってしまうくらいの大規模な異動があります。

給料が少ない

薬局によってピンキリですが、中小薬局に比べて大手薬局の方が給料が少なめに設定されている事が多いです。

薬剤師のポン
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僕が大手薬局から中小薬局に転職した時に、掲示された残業代なしの月々の給料が、大手薬局時代のフル残業していた時の給料とほぼ同じでした。

それでも大手薬局は定期的に人材を確保できているため問題がないみたいですね。

研修が多い

社内研修が充実している反面、時間外に行われるので定期的に休日がつぶされてしまいます。

手当がでるかどうかは会社によりますが、プライベートを充実させられるかどうかは疑問なところがあります。

学会発表がある店舗などはさらに時間を削られてしまう可能性があります。

個人の裁量権がない

会社の方針で決まった事はそのまま実行することになるので、「こうするべき」とか考える個人の裁量権は特にありません。

ある時急に機械が導入されて今回から使います。

と突然言われます。

薬剤師のポン
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電子お薬手帳の流通が決定したことも、自分の会社からの話ではなく、めざましテレビで紹介されてたのを見て知りました。

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大手薬局と中小薬局どちらに就職すべき?現役薬剤師が語る まとめ

中小薬局も大手薬局も一長一短があるため、「絶対に〇〇の方がいい!!」と決められません。

その人でその会社の風土に合うか合わないかがあるからです。

たくさん説明会を聞いて参考になるお話を聞いたり、心を許せる先輩薬剤師からお話を聞いたりと、情報を増やしてゆっくり決めるようにしてください。

僕自身も就職相談、転職相談にのってます。

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ではでは♪

 

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薬局薬剤師9年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

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