今回の記事では、不妊治療を経験したポン夫婦の体験記を語ろうと思います。
不妊治療を受けている夫婦は多いと思いますが、同じような境遇の人や、また男性であるポンが書くことによって、不妊治療中に男性側はどういう気持ちでいるんだろうというのが、共有できたらと思って記事にすることにしました。
まあまあ長文にもなるので、興味ある方は是非時間のある時に読んでみてください。
ではいってみましょう。
体外受精をやろうと決意
2022年2月3日
タイミング法で5回ほど試みたが、授かることがなく・・
妻は通院とセックスの義務化に続き、終わりの見えないタイミング法に精神的にまいっている頃でした。
2人で話し合い、「体外受精」に移行しようと夫婦で決意。
この日の受診でDrにも「体外受精に移りたい」という意向を示しました。
Drからその後の段取りと、どういった内容で進めていくかを教えてもらい、まずはじめに、近日行われる「体外受精セミナー」に参加して欲しいといわれました。
どのような進め方をするかがするにわかるようになるとのこと。
確かに知った上で治療を進めていきたいので、近日2/5に行われる「体外受精セミナー」に参加することにしました。
体外受精セミナーを受ける
2022年2月5日
15:20~ 2時間
2時間のzoomによる、クリニックからの「体外受精セミナー」を受けました。
僕は医療従事者なので、ある程度理解しやすかったと思いますが、一般の方にもわかりやすいよう、YouTubeを駆使して、クリニックの方の指導がありました。
YouTubeってこんなところにも使われるんだ・・衝撃。
カンタンに体外受精ってのを説明すると、普段は月に1つしかとれない卵子を、薬を使って何個か育てて、受精卵になる可能性のある卵子を作る。
それの卵子の育ち具合を、定期的に受診して確認し、「採卵日」を決めて採卵する。
とれた卵子と、先に用意してもらっていた精子と受精を行い、「受精卵」を作るということみたい。
こんなことできるんですね。
今の医療ってスゴイ・・。
卵子を育てる作業を開始
卵子を何個か育てる作業を開始。
卵子を育てるための薬と、排卵しないようにするための薬を使い治療を開始しました。
「注射の薬」と飲み薬で治療開始!!
自己注射が思ったよりも大変そうだった。
薬を作って注射。
これを数日間連続で行う。
自分で針を刺すっていう条件って他にないですもんね。
何度見てても慣れない行為だったなー。
採卵日
2022年3月11日
診てもらうと、たくさん卵子ができているとのこと。
採卵日当日、同行して、妻の採卵を待っていました。
そして、僕自身も呼ばれ、「メンズルーム」に・・。
そうです。
男性の役目の「精子の採取」がありました。
「メンズルーム」へ呼ばれ、「精子を容器の中に入れてください」と説明を受けました。
↑の容器に入れるということだが・・
ミスったらどうしよう・・
という不安もあり、ちょっと緊張。
よくこの手のメンズルームは、何年前だよ!!っていう環境が多いと聞いていたが、この病院は最新設備がそろっているようで、「射精する」ことに関しては問題なさそうだった。
防音に優れた環境
ヘッドホンの設置
DVDの設置
DVDはまともに映せないですが、こまめに最新版を入れているみたいでした。
カラオケの個室くらいの環境でした。
「採取」が終わり、容器を持って行って「培養室」にお渡し。
健康な精子であってくれ・・と願い、妻の「採卵」を待ってました。
採卵結果
「採卵」が終わり、麻酔でちょっとふらふらしていた妻としばらく待合室でのんびり。
しばらくして、呼び出され、「精子の状況」と「採卵状況」を聞きました。
どうやら精子も基準値越えの元気な様子。
そして、採卵も15個とれたということでした。
順調じゃん・・
ほっとしました。
ここで躓いたらまた「卵子を育てるところ」からやり直し。
またあの注射するの嫌だろうしな・・
数がとれてよかった♪
採卵後受診
「採卵日」から2日経って受診。
受精卵もできて、育ち始めていました。
9割程度が受精卵として分裂を始めようとしているそうで、順調なお知らせ。
やった♪
またまた一安心。
ただ、妻が採卵後にどうしてもなりやすい、「卵巣の腫れ」があったよう。
実際ポッコリお腹になって、しばらく腫れがひくまでは我慢するしかないみたいでした。
お薬もらって帰宅。
また、「卵巣の腫れ」の影響で、便秘にもなるみたい。
便秘って数日ならまだしも結構つづくとしんどくなるんですよね。
最悪他の病気にもなっちゃう可能性があるので、こちらも下剤でとりあえずの解決するしかないんだろうな。
子宮内にポリープ
「卵巣の腫れ」もなくなってきて、子宮内の様子を見てもらいに妻が受診しました。
どうやら「子宮内にポリープ」があるようで、着床を妨げる原因にもなる可能性があるみたい。
今まで別の病院でも見てもらっていたのだが、何も言われなかったそう・・
なんでだ!?
不安要素は全て取り除いてた方がいいですし、また、医者からも取ったほうがいいですと言われたようなので、数日後にとることに。
日帰り手術でサクっととれるそう。
数日後に手術がありました。
一応とったポリープは調べてもらって、悪性かどうかを判定するみたい。
数日後・・
ノット悪性でした。やったね!!
あとは1カ月薬を飲みながら様子をみることに。
上手くいけば5月に受精卵を移植するそうです。
移植前の検査
受精卵を移植する前に、子宮内膜がしっかり育っているかの検査がありました。
結果、順調に育っているそうです。
5/8に移植決行する予定になりました。
順調だな~って思ってたら・・1日4回の膣錠があるみたい。
膣錠だと!?
それを1日4回も・・
移植があってからしばらくもするみたいで、結構大変な作業になりそう。
ホルモン剤が主なんだけど、妊娠するときのホルモンを人工的にイジるとこうなるんだな・・・。
実際ってどうなの?
ゴールデンウイークに入る直前、仕事が終わった日に友達とごはんに行きました。
友達の家も不妊治療をやっていて、お子さんが産まれたところです。
先輩としてあれこれ質問をしたり、自分の今の段階について聞いてみました。
「移植した後一発でいけたの?」
一番気になる質問をしてみたけれど・・
「そんなことないで。卵も2~3回とることになったし。」
・・・
何の気なしに言われたことだし、そこを通過してきた人だから重みがあります。
そうか・・一発でいくことも少ないし、移植自体何回もやってきたのか・・。
ちょっとショックを受けました。
嫁さんには言えないな・・。
病院によってどこまで準備するかや、母体によって確立も違ってくるみたいなので鵜呑みにはしないつもり。
移植前の事前準備
5/5に事前に、移植前の準備段階をしにいくことになった。
5/5に準備、5/8に移植。
ゴールデンウイークが・・・泣
でもこれは体のことだから仕方ないことだよね。
これで順調にいけばいいと思ってます。
5/8 胚盤胞移植
ついにこの日が・・・・
ドキドキドキドキ
ついに受精卵が育った胚盤胞を移植する日がやってきました。
日曜日の午後になってたんですが、その日のその時間のクリニックはみんな移植待ちの方々だったとのこと。
本人確認の嵐だったそうです。
そりゃそうですよね。
もし間違って他人の胚盤胞移植してしまったらエライことですもんね・・。
先生が子宮の状態のいいところを探してくれて、置いてくれたみたい。
これで上手くいっているといいですね。
5/17の時点で妊娠しているかどうかの結果ってわかるみたい。
そーなんだ!!
1週間ちょっとで結果ってわかるんだ。
そう思うと
ちょっと緊張しますよね。
楽しみに待つことにします。
助成金っておりるのかな?
最初に不妊治療を始めるって決めた時に、クリニックの先生と相談したことだったのですが、県によって、市によって、HPの記載内容がいろいろあるのですが、今は収入の上限金額が撤廃されたというお話を聞きました。
そろそろ本格的に助成金がしっかりおりるのかどうかを話を詰めておかないといけない。
HPも調べて、必要なものを取り揃えていくようにします。
これがまためんどくさいんだよね・・。
結論から言うと、助成金はおりました!!
収入の上限金額が今はないので、しっかり助成金がおります。
僕たちが不妊治療を行った時期は、不妊治療が保険適応になってくる少し前のお話ですが、保険適応になると、逆に助成金が少なくなる可能性も・・・。
その分だけ保険が適応されて、もともと支払う分が少なくなるわけですからね。
市のHP、県のHPでチェックするようにしておきましょう。
妊娠の前兆!?
移植してから数日後、嫁さんが「なんか眠い」と言い続けています。
実際子宮に着床するのはその日1日で完了することなので、妊娠の前兆があってもおかしくはないけど・・
移植して次の日だよ??
いやーそんなことあるかね?正直信じられない。
ホントにそうかもしれないし、単なる思い込みかもしれないし・・。
確率は50%ほどらしい。
自然妊娠の確立は1ケタとされているから、それを考えると、かなり高確率な数字だよね。
ホントに妊娠している前兆かもしれないので、楽しみに待つことになりました。
5/17 検査結果は?
いよいよ運命の日!!
午前中から嫁さんが病院予約していたので、血液検査の結果は一応午後までに出るみたい。
「妊娠してたら電話する。してなかったらしない。」
って言われたけども・・・
午前中
そわそわ・・
ソワソワ・・
ケータイに目がいきがち・・全然集中できない。
そりゃそうだよ。
めちゃくちゃ気になるんだもん・・・。
頼むから早く鳴ってくんねえかなー
連絡かかってきてくんないかなー・・・
「あ!!かかってきた!!」
一人思わず言ってしまった。
職場の人達がびっくり!!(笑)
妊娠してたーーーー!!!!
うわあー!!めっちゃ嬉しい。そしてほっとした。
まだ妊娠4週目のまだまだ不安定な時期だけど・・・すごい前進した感じがする。
嫁さんが診察室入ったら、先生がもうすごい言いたそうな顔してたらしく、
席に着くなり
「おめでたです!!」
って言われたそうな。
そして、帰りにこんな書類ももらってきました。
12週目までは今の病院で面倒見てもらえるそうです。
まだまだ実感わかないけど、来年には子供のいる生活になっているのかな・・。
全然わからん・・。
でもみんなこんな感じなんだろうな。
だから忘れないように、他の人で悩んでいる人にも共有できるように、今回の記事を書いてみました。
僕の身体で起きていることではないけど、嫁さんにできるだけ寄り添って協力したい気持ちも詰まってます。
世の何やっていいかわからない夫と気持ちを共有したいとも思いました。
「不妊治療」って言葉を聞くととても抵抗があったけど、どんどん今の医療って進んでるし、昔の不妊治療からも進んでいるみたい。
僕たち夫婦も特に体にもともと異常はなかった方だけど、ちょっとでも気になるなら病院で診てもらうっていう選択肢は悪くないと思います。
不妊治療体験記~妊娠した今だから言えること~
今回僕たち夫婦は、順調に事が運んで授かることができましたが、まだまだ何回も頑張っている方々がたくさんいます。
不妊治療自体は、夫婦、特に奥さんに負担がかかるものだし、2人で助け合うことが一番大事だと思いました。
妊娠したら、もっと協力が必要になりますしね。
でも、それで赤ちゃんを迎え入れられたときの喜びは筆舌に尽くしがたいものがあります。
もう感動!!それしかありません。
そして、この治療は、僕が35歳、妻が30歳の時に行っています。
Drからも言われましたが、やっぱり不妊治療は若ければ若いほど確率は高いものになります。
ちょっとでも悩んでいるなら、検査はまず受けた方がいいかと思います。
不妊治療を受けた夫婦の一例として、今回の体験談を語らせてもらいました。
ではでは♪