今日は漢方薬局について現役薬剤師であるポンが熱く語っていきたいと思います。
調剤薬局やドラッグストアは有名ですが、漢方薬局っていうのは聞いたことがありますでしょうか?
ポンはそのくらいの感覚でした。
実際に漢方薬局で働く薬剤師さんとも知り合い、インタビューもしてきましたので、漢方薬局について紹介します。
読んでね♪
漢方薬局とは?
概要
漢方薬局とは、「漢方専門薬局」や、「漢方相談薬局」とも言われており、薬剤師が患者さんに時間をかけて、患者さんの生活や体質を聞き取り、その方の体質に合わせた漢方を選ぶ薬局です。
実際は、漢方薬局も、調剤薬局も法律上は同じ薬局です。
決まりとして「薬局」という文字を店名に入れる必要がありますが、漢方薬局、調剤薬局という名前は自由に付けることができます。
漢方を中心に扱う薬局でも、絶対に名前に「漢方」を入れないとダメというわけではないです。
また、漢方薬局には「煎じ薬」を扱っているところもあり、生薬が何百種類も揃えられているため、一般的な調剤薬局とは、在庫しているお薬が異なってきます。
調剤薬局と漢方薬局の違い
調剤薬局
- 処方箋調剤が主体
- 取り扱う薬は西洋薬がほとんど。漢方はエキス剤が主。
- 一人一人にかけられる時間は短い。
- 大手チェーン薬局が多い
漢方薬局
- 漢方に強い薬剤師がいる。
- 一人一人じっくり時間をかけて調剤してもらえる。
- 煎じ薬など、ドラッグストアや調剤薬局では扱っていない豊富な漢方薬の種類がある。
- 薬剤師が直接その場で薬を選んで販売してもらえる。
- 基本は保険が効かないため、自己負担。(漢方クリニックでの処方箋を受け付けて、保険適用もある。)
漢方薬局で働くメリット
時間をかけて患者さんにアドバイスできる。
漢方薬局にもよりますが、基本は「薬剤師が患者さんに時間をかけて、患者さんの生活や体質を聞き取り、その方の体質に合わせた漢方を選ぶ薬局」です。
そのため、時間をとって患者さんから聞き取りをし、その方に合った漢方をアドバイスする事にやりがいを感じられます。
今の自分の環境・・
漢方の専門分野を身につけることができる
実際の現場で、専門的に多くの漢方や、漢方を用いた治療を学ぶことができます。
だんだんと、漢方薬も、セルフメディケーションの一環として、身近なものになってきています。
そんな中、「漢方に精通した薬剤師」というのは、同じ薬剤師の中でも需要が高まってきています。
漢方の知識を深めたい薬剤師としては強みになる資格ですね。
患者さんとの距離が近く感じられる
他の病院で診てもらったり、西洋医学の薬であまりよくならなかった方が、漢方薬局に訪れるというケースも多いです。
そんな患者さんに薬剤師がしっかりと問診を行い、その患者さんの体質に合わせた漢方を、薬剤師の判断で決定することができる。
自分の選んだ薬で、患者さんに満足してもらえる。という事にやりがいを感じられる方が多いです。
漢方薬局で働くデメリット
給料が少ない
薬剤師の平均年収は533万円、一方漢方薬局の薬剤師の年収は、400万円前後といわれています。
やりがいか、収入かどっちを取るかで働き方は変わってきますが、収入アップを目指すなら、店長などの役職を目指していくのが望ましいです。
漢方の勉強会が少ない
一般の西洋医学の勉強会に比べ、漢方の勉強会はまだまだ少ないです。
eラーニングの活用など、積極的に勉強会に参加していくスタンスでないと、勉強会に積極的に参加していくのはまだ難しいでしょう。
漢方薬局で働く薬剤師 古武 孝仁さんにインタビュー!!
薬剤師+〇〇サロンでお知り合いになりました、古武 孝仁さんにインタビューさせていただきました。
ここでは親しみを込めて(タコさん)と呼んでいます。
はじめ、科学の視点で研究者を目指していましたが、大学院を中退しましたので、伝統医学の視点中心になりました。
だからといって、科学の視点を否定したりはしません。
草が薬になる面白い理屈が分かればそれで良いです。
たしかに!考えてみれば「薬が草になる」っていうのは不思議なことですもんね。
漢方は西洋医学に比べ、未知なことも多くあると思いますが、どのような悩みを持つ患者さんが多いですか?
便秘、更年期、肌トラブル、メンタルヘルス、がん、美容関連などなどさまざまです。
うちの薬局よりも相談内容が多岐にわたっていますね・・。
幅広い相談内容に対応できるのも漢方ならではだと思います。
漢方薬局は、処方箋とは別ですよね?
一般的な処方せんも受けますし、生薬が記載された処方せんも受け付けます。
店頭での相談対応と処方せんの両方するのはとても大変ですが、恵まれた環境に居させていただいているのは感謝しきれません。
店頭での相談は、お話を聞いて、肌の状態や舌の状態を確認させていただきながら漢方薬の提案をします。
漢方薬を含めた一般用医薬品で対応することもあれば、薬局製剤の漢方薬で対応する場合もあります。
薬局製剤は許可が必要ですが、個人としては薬剤師以外の特別な資格が必要というわけではありません。
OTCを販売する前に、ちゃんと聞き取りをしているのと同じです。
そうなんですか!!たしかに処方箋と漢方の相談。両方するのは結構な体力、知識が必要になってくると思います。
タコさんのバイタリティすごいですね!!
現在はまたどのような活動をされていますか?
とても長い歴史のある岡山漢方研究会の講師も勤めさせていただいています。
最近では、オンラインセミナーの講師、コラム執筆もさせていただいています。
まだまだ経験も未熟なのですが、今は色々やってみるようにしています。
何事も真摯にとりくむ姿がかっこいいですね。
僕もこうやって記事を書くものとしてはいろいろと勉強させてもらいたいです。
これからタコさんがやっていきたいことは何かありますか?
僕以外にも素晴らしい先生方はたくさんいらっしゃいます。
初歩的なことは僕が担当させていただいて、経験豊富な先生方の話に発展していってくれたら良いなぁ〜なんて事を考えています。
若手薬剤師の方、薬学生の方に一言お願いします。
楽しい事があったら、混ぜてください。
漢方薬局とは? 現役薬剤師が語る!!漢方薬局で働く薬剤師にインタビュー! まとめ
漢方薬局の魅力についてまとめました。
また、インタビューさせてもらったタコさん!貴重なご意見をありがとうございました。
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