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ブラックな薬局を見分ける方法 現役薬剤師が語ります。

薬剤師のポン
薬剤師のポン
こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

  • 自分の働いている薬局で働くのがツライ
  • 月収が聞いていた額より低い・・・。
  • 残業って普通こんなにするものなの!?

など、心当たりのある方はいますか?

調剤薬局や調剤併設のドラッグストアなど、企業によって働き方はさまざまです。

ですが、同じ薬局でも

「働き方全然ちがうじゃん!!」

っていうのも実はよくあるお話なんです。

この記事では、ブラックな薬局を見分ける方法について、転職経験もある薬剤師ポンが熱く語っていきたいと思います。

TwitterやInstagramでフォロワーさんにもいろいろコメントをいただき、ブラック薬局のあるあるについても教えていただきました。

この記事に盛り込んでいきますね。

では、いってみましょう!!

ブラックな薬局の特徴

社員が若い人ばかり

パッと見て一番わかりやすい印象です。

社員の方が若い人ばかりの薬局は、ブラック薬局である可能性が高いです。

「なんで?」ってなると思いますが。社員の方が若い人ばかりという事は、

  • 年配層の方が辞めている
  • 年配になるまで仕事が続かない
  • 新しい人を入れて人員を補っている

といった理由が存在します。

社員が若い人ばかりの薬局は、その分離職率が高い薬局であるといえます。

どうせ働くなら

いつまでもこの職場で働きたい!!

と思える職場がいいですよね。

薬剤師のポン
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フォロワーさんの薬局では、若い正社員の薬剤師が3カ月スパンで入っては辞め、入っては辞めを繰り返していたそうです。

正社員が定着しないため、パートの自分にどんどん負担がかかっていくという負のスパイラルに陥ったそう・・。

有休がとれない

ブラックな薬局では、基本人手不足の環境が続きます。

そのため、皆さん休まず毎日働いています。

急な在宅の呼び出しもあったりして、休みの日でも駆り出される事もあります。

そんな中、若手や、転職したての人が「お休みもらいたいです。」って言えますでしょうか?

薬剤師のポン
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僕は正直無理でした・・・。

ちょこちょこお話もらいましたが、「有休を使わせるために忌引きを認めない会社」があるそうです。

雇用契約のチェックが必要ですね。

残業はして当たり前の環境

職場で働いている先輩が、とても残業をよくする先輩でした。

そんな先輩の背中を見て育った後輩は、「残業するのが当たり前」の環境をどんどん作っていってしまいます。

そんな「負のループ」が起こっている薬局にホワイトな環境が訪れることはまず考えにくいですね。

薬剤師のポン
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「薬歴記載は時間外にするもの」と教えられて働く調剤薬局があるそうです。

薬歴も立派な仕事のはずなのに・・・何故!?

職場の人間関係が悪い

薬局は、いつも同じ人と一緒に働く環境です。

職場の人間関係が一度悪くなると、どんどん悪化していくケースがよくあります。

チェーン店で、何店舗かあるところなら、そういった事情を異動で解決することもありますが、限られた店舗数の薬局ならそれすら難しいことも・・・。

入る前に知ることは難しいですが、転職エージェントに任せている場合、職場の内部の人間関係の情報をコッソリ聞くことができたりします。

薬剤師のポン
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真面目に働いている人は、どんどん叱られ、担当するのを拒絶する薬剤師をかばうような上司のいるところもあるそうです。

辞められたくないからでしょうけど、真面目に働いている人が潰れていっては元も子もないですよね。

慢性的な人手不足

辞める人が続いたり利益優先のため、ブラックな薬局は慢性的な人手不足に陥ります。

そのため、有休がとりづらい環境を招いたり、残業が当たり前になったりと、どんどん悪い環境を生み出していきます。

薬剤師のポン
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いろいろ薬局を経験していきましたが、人手不足の店舗にいい環境は生まれづらいと僕は思います。

そういう人手不足の店舗でも、上司から「地域支援体制加算をとれ」などのノルマが下されることも。お昼を開けないといけなくなるので休憩なくなって、さらに人手不足に陥ります。

給与が低い、または高すぎる

就職前や、転職前ならしっかり給与面についてチェックしておきましょう。

また、同じ薬剤師の友達や、転職エージェントの方でもいいので、給与面の相場を知っておくようにしましょう。

地域によっても違ったりしますが、給与が低い薬局や、逆に高すぎる薬局はちょっと疑った方がいいかもしれません。

給与が低い薬局は、単純に入りたいとは思わないと思いますが、「給与が高すぎる薬局」はすぐにでも人を入れたいため、給与を高くしていると考えられます。

給与につられて就職や転職を決めるのはNGです。

その業界の相場については勉強しておきましょう。

 

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入職前のイメージと全然ちがう

今は大学や、会場イベント。

今ではオンラインで就職活動ができます。

その薬局の方が丁寧に自分の会社の働き方について紹介してくださりますが、その場の雰囲気でその薬局が楽しい雰囲気をしっかり作ってきます。

  • 「この薬局ってなんか楽しそうだな。」
  • 「自分のやりがいをみつけられそうだな。」

などと考えてしまいます。

もちろんお話してくれる方の意見は正しいと思いますが、悪いところ、言わなくていいところを伏せてしゃべっている可能性があります。

一度、家に帰ってから、給与面や、異動、働き方について聞いたことを振り返るようにしましょう。

その場の雰囲気に流されて就職を決めてしまうと、その後後悔する可能性が高いです。

薬剤師のポン
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全国展開しているような薬局ほど、採用の方のお話が上手い傾向にあるので、よく聞いて、よく考える必要がありますね。

1日あたりの処方箋枚数が多い

1日あたりの処方箋枚数が多い、それに伴う人員は??と調べるのもブラックな薬局を回避するために必要な情報です。

薬局では薬剤師1人あたり処方箋枚数が1日40枚以下という制限があります。

それを大きくオーバーするような薬局は確実にブラックといえるでしょう。

また、処方箋枚数が少なくても、小児科、リウマチ科、心療内科となってくると、一人当たりの投薬時間が長かったり、一包化や粉、水の処方内容で、1枚あたりの調剤がとても大変なところが多いです。

もともとそういった科を経験してみたい人は別ですが、単純に働き方について考えている人は避けたほうがいい職場の可能性があります。

ブラックな薬局に転職しないための方法

雇用契約書のチェックを怠らない

雇用契約書は転職の時には必ず目を通すようにしましょう。

働き方や残業について上手くいっているように言われるかもしれませんが、雇用契約書には「みなし残業」という、いくら働いても一定の残業代のみの支払いの会社があります。

「みなし残業」が悪いわけではないですが、その場合、

  • 月にどれくらいの残業時間があるのか
  • 残業の時給について

を確認し、自分の思う条件に沿うものかどうか判断するようにしましょう。

薬剤師のポン
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休日の緊急在宅や土曜午後はすべてサービス残業として取り扱われている薬局も多々あります。

そういうところも雇用契約の時点で聞いてみるのもいいですね。

実際に働いている人の意見をきいてみる

もし自分の行きたい職場に既に働いている友人がいれば、事前に教えてもらうのはとてもいい方法です。

内部の実際の雰囲気などを知ることができて、職場の人間関係がとてもわかりやすいです。

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もしそういった友人がいなくても、転職エージェントの方から情報をきいてきてもらうという手があります。

事前に職場見学を行う

前述した、自分の行きたい職場に友人がいない場合でも、実際の職場を見学することでその職場の普段の状態や雰囲気を見ることができます。

自分の目で見ることは、人から聞く話よりも何倍も信用できるものとなります。

転職会社の人から情報をもらうこともできますが、できれば平日の職場の状態をしっかり把握しておきましょう。

薬剤師のポン
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一人薬剤師で普段はそこまで忙しくないように見えますが、臨時薬のお届けや、施設在宅は業務終了後に行っていたりする事実が浮き彫りになってくるかもです。

転職サイトに相談する

複数の転職サイトに登録して、その中で条件のいい薬局を比較するという方法です。

  • 転職したい。
  • 今の職場から離れたい。

と切実に思っている人は、早く辞めたいしんどさから、冷静に対応できていない可能性があります。

「転職した先もブラックだった・・・」

なんてことは絶対に避けたい問題です。

そういった時に転職サイトに登録して、転職エージェントの方の力を借りるのは、とても効率的だと思います。

薬剤師のポン
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僕も転職時は転職エージェントの方にとてもお世話になりました。

今は転職先の会社で10年目になります。

番外編 ブラックな薬局

「ブラックな薬局だと思った」というフォロワーさんからのコメントでディープな内容も多々ありましたので、紹介していきます。

結婚すると家賃補助がゼロになる

雇用契約時にしっかり確認しておかないと、後が大変なことになりますね。

家賃補助って大変ですし、結婚した後こそお金が入用です。

採用時に希望した地域にいけない

採用時、人事部に配属地の希望を聞かれ、「大阪」と答えると、 『今人がいっぱいだから、 とりあえず「滋賀」に行ってもらうけど、大阪の定員空き次第すぐ異動できるようにするね』と言われ…

早や、5年。。。 気づけば日本海側の豪雪地帯で働いてる。

という事があるそうです。

薬剤師のポン
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いつまでも取り合ってくれない会社を相手にすると大変です・・。

「業務は速さ優先で」と伝えられる

とりあえず回すことを優先する管理薬剤師のいる店舗にいくとこういった話をされるそうでうす。

もちろん速さも必要ですが、今の薬剤師に求められているのは「速さ」だけではないはずですね。

休憩時間が長すぎる

会社によっては、午前と午後の休みで120分~150分の休憩時間がある薬局があるそうです。

結局休憩時間といっても時間の拘束はされてしまうし、電話はとらないといけなくなるので、慢性的な人員不足の会社にありがちなことですね。

休憩時間にも容赦なく仕事をふられる

病院薬剤師の方からのお話です。

注射剤の関係で、休憩は外来化学療法室でとる。

疑義照会の案件があれば、休憩関係なく仕事を振られることがあり、休憩している気がおきないということでした。

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ポンの薬局でも休憩時間にメーカーさん対応や、患者トラブルの対応で呼び出されることもしばしば・・。

上司が機嫌悪くなると壁や柱を殴ったり蹴ったりする

人間関係の問題で大きく響いてきそうです。

上司が機嫌で動くタイプの人だと、薬局そのものの空気が悪くなります。

こういう人の多い薬局でないか、薬局の雰囲気を知っておくことは大切ですね。

労働環境が悪質

  • 外来での労働環境が12時間。
  • 通常業務の後、20時頃届く施設の薬をつくるので16時間勤務が月2回
  • 休みは日曜日だけ(コロナワクチンの分注業務行ってた時は1ヶ月連勤とかありました)
  • 6年働いて有給とった事ない (休みは欠勤扱いっぽかったです)
  • 1日100枚は投薬してた
  • タイムカードの記録改ざんされてた (給料明細には勤務時間、残業時間等の記載なし)

フォロワーさんの体験談より

外来、在宅、休み、どれをとっても満遍なく労働環境がとても悪質ですね。

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このまま続けていると自分の薬剤師生命が終わる!!と感じて転職を決意されたそうです・・。

ブラックな薬局を見分ける方法 現役薬剤師が語ります。まとめ

  • 自分の薬局がブラックかもしれない。
  • 今の働き方につかれた・・

と思う人は、転職を考えてみてもいいかもしれません。

自分ががんばることはもちろん必要ですが、それで体を壊しては元も子もありません。

今すぐ辞めたいではないけど、今の職場でなくても・・・

と思う方は転職エージェントにとりあえず登録だけしてみることをおすすめします。

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また、noteで「薬剤師の資産形成」についてのブログを公開しています。

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薬局薬剤師9年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

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