ノウハウ

薬剤師のフィジカルアセスメントとは?その必要性について現役薬剤師が語る

薬剤師のポン
薬剤師のポン
こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

この記事では薬剤師のフィジカルアセスメントとは?その必要性について熱く語っていきます。

読んでね♪

フィジカルアセスメントとは?

「フィジカルアセスメント」という言葉を聞いたことがありますか?

「フィジカルアセスメント」とは、「フィジカルな(身体的な)」「アセスメント(情報を意図的に集めて判断する)」という言葉通りに、問診、視診、聴診、触診、打診の技術を用いて、患者さんの身体の状態を観察したり、評価したりすることです。

日本語では「身体診察技法」と呼ばれています。

主にフィジカルアセスメントは、医師、看護の必要なスキルとされていましたが、薬剤師の行うフィジカルアセスメントとはいったいどのようなことなのでしょうか?

フィジカルアセスメントを通しての薬剤師の役割とは?

薬剤師の仕事は「薬を通して患者さんに健康を届ける」ことです。

そのためにはまず、薬を服用してもらうのが大切です。薬剤師は、患者さんのコンプライアンスを改善、維持できるようにサポートします。

飲み忘れの多い方や、認知症の方など、様々な理由でお薬をしっかり服用できていない方がいます。薬剤師は薬が「飲めない」を「飲める」に変えることにおいて、地域の医療に貢献しています。

しかし、薬を飲めば必ずよくなるとは限りません。

薬の効果が十分に発揮されず、良くならない、あるいは、薬のせいで身体に悪影響が出ているというケースも少なくありません。薬剤師は、患者さんに提供した薬が身体に与える影響に責任をもたなければいけません。

これは、薬剤師の重要な役割です。

「あれ?いつもと違うな?」この感覚をもつことが、患者さんに提供した薬が身体に与えている影響を感じ取るスキルに結びつきます。

薬剤師とバイタルサイン

薬の影響をを把握するための手段の1つとして、「バイタルサイン」があります。

バイタルサインとは、脈拍、血圧、呼吸、体温の4つを指標とし、数値を測定することでその日の健康状態を知ることができます。

バイタルサインを得るために患者の身体に触れることは薬剤師はできないという認識をしている人が多くいます。

医師法17条には、「医師のみが医療行為を行う」とあり、薬剤師によるバイタルサイン取得が偉業として認定されるならば、医師法17条に違反することになってしまうという認識からきています。

しかし、「医業」については平成17年の医政局長通知(医政発07265005号)の中でバイタルサインの取得のほとんどが医行為でないとされています。

よって、薬剤師がバイタルサインを取得することに問題はありません。

もちろんバイタルサインを取得できなくても、問診や患者さんとの会話の中である程度把握することができますが、取得することで得られる情報もたくさんあります。

薬剤師が薬剤師の責任を果たすためには、「バイタルサインを取得し、アセスメントできる」これはやらなくてはいけないことになってきています。

薬剤師の「みる」とは?

薬剤師が患者さんと関わるとき、重要なことは患者さんを「みる」ことです。

では、患者さんを「みる」ということはどういうことでしょうか?医師の「みる」とは、患者さんを診察することです。

すなわち「診る」看護師の「みる」とは、患者さんの世話をすること、すなわち「看る」。では、薬剤師の「みる」はどういう感じが使われるのでしょうか?思い浮かびますか?

薬剤師の仕事は、「薬を通して患者さんに健康を届ける」ことです。決して薬というモノを届けるだけが仕事ではありません。

では、薬剤師の「みる」とは実際どういうことなのでしょうか?

薬局薬剤師の視点になりますが、薬局は、『患者さんと継続的に関わることのできる場所』です。

14~30日毎、60日~90日毎に薬局に来られる患者さんが多いです。その時に最も重要なことは「あれ?この人いつもと違うな?」と患者さんの変化に気付くことです。フィジカルアセスメントとは、バイタルサインを測定し、把握することが全てではありません。

患者さんをよく観察して変化に気付くこと、これも非常に重要なフィジカルアセスメントの1つです。

最後に

薬剤師が、バイタルサインを取得し、アセスメントできれば、地域医療において、医薬品の適性使用と、医療安全の確保を実現することにつながります。

患者さんと定期的に、継続的に関わる薬剤師だからこそできる「みる」フィジカルアセスメントは、地域医療に貢献できる大きな役割です!!

 

ABOUT ME
薬剤師のポン
薬局薬剤師9年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA