この記事では、現役薬剤師であるポンが、「iDeCo」について熱く語っていきたいと思います。
皆さんは、「iDeCo」という言葉を聞いたことがありますか?
最近ではよくCMでも聞くことが多くなりました。
結論から言って、そこそこ安定した収入のある方は「iDeCo」をやった方がいいと思います。
こんな悩みをちょっとでも考えちゃう方々!!
是非この記事で「iDeCo」についてしっかりわかっていただけたらと思います。
読んでね♪
2021年12月17日大幅追記
「iDeCo」とは?
「iDeCo」とは、個人型確定拠出年金と呼ばれ、節税しながら老後資金を準備できる制度です。
自分でお金を出して、預金や保険、投資信託などで運営していきます。
60歳から70歳になるまでに、運用してきたお金の受け取りを開始します。
「iDeCo」とは、自分で自分を助ける制度→自助努力の制度なんです。
「iDeCo」の基本的な仕組みについて
加入する
自分で金融機関を選んで、加入手続きを行います。
2017年から、60歳未満で国民年金や厚生年金に加入している人なら原則誰でも加入できるようになりました。
自営業、フリーランス | 加入できる | |
---|---|---|
会社員 | 勤務先に企業年金や企業型DC(企業型確定拠出年金)がない | 加入できる |
会社員 | 企業型DCと確定給付型の企業年金に両方入っている | 2017年から加入できるようになった!! |
会社員 | 企業型DCに加入している | 2017年から加入できるようになった!! |
会社員 | 確定給付型の企業年金がある | 2017年から加入できるようになった!! |
公務員 | 2017年から加入できるようになった!! | |
主婦 | 2017年から加入できるようになった!! |
拠出する
毎月一定の掛金を支払います。
月5000円以上で1000円単位で金額を設定します。
掛金の上限額は、タイプによって違うので、注意しましょう。
運用する
金融機関が取り扱う、定期預金、保険商品、投資信託の中から、商品と配分割合を自分で決めて運用します。
「iDeCo」は最初に掛け金を決めたら、商品と配分割合をセットで決めていきます。
申込書に商品がズラッと並んでいるので、トータル100%になるようにセットするようにしましょう。
商品購入の設定が完了したら、あとは毎月26日に、指定した銀行口座から自動振替されて、商品を購入していくという流れです。
給付
運用してきたお金を、60歳から70歳になるまでの間に一時金か、年金方式、あるいは一時金と年金の組み合わせ方式で受け取ります。(受け取る金額は運用の成果によって変わります。)
受取金額ですが、運用成果によって当然変わるので、そのときの運用成果次第です。
「iDeCo」をするメリット
税制優遇がある
「iDeCo」をするメリットはなんといっても税制優遇です。
「iDeCo」は掛金が全部所得控除になるため、その年の「所得税」と翌年の「住民税」の負担が減ります。
薬局薬剤師などの企業に勤めていれば、年末調整時に、小規模企業共済等掛け金払込証明書を提出すれば、所得控除の恩恵が受けられます。
将来のお金について考えられる
「iDeCo」をすることで、将来のお金がどれくらいあればいいか?を考える機会になります。
「iDeCo」をして、自分がどれくらい将来お金を運用できているのかと、また、公的年金をどれくらい受け取ることができるのかを考えて、掛け金を設定するようにしましょう。
そうすることで、将来のお金に対する不安が減ります。
投資の勉強をすることができる
「iDeCo」をすることで、所得控除で戻ってくるお金が発生し、年間を通して年収が上がったように感じてしまう方がいます。
同じようにそのお金を使ってしまうと、お金が増えることはありません。
戻ってきたお金は別で投資に回すようにすると、投資の勉強にもなります。
すでに、「iDeCo」の商品で、インデックスファンドなどの投資信託を選んで買うことになります。
実際にやる投資信託も、特にそれらと変わることはありません。
つみたてNISAを考えている人なら、「入用になって引き出すまで運用するお金なのか」、「60歳を超えてから使うようになるお金なのか」という違いだけです。
浮いたお金で同時に投資信託も始めてみるのもおすすめですよ。
健康について改めて考えられる
ここでいう健康は、病態などのピンポイントのことではなく、日々の健康について考える機会が得られる。ということです。
「iDeCo」をすることで、無理のない範囲で毎月掛金を設定し、解約できなくても困らない金額で回すことを考えます。
そのため、自分が体を崩した時に、払うのが難しくなったり、掛金が滞ったりすると、将来に対する運用のお金が上手くいかなくなってしまうかもしれません。
お金のことを考えると、たどり着くのは健康です。
「iDeCo」でお金を運用することは、健康の大切さを改めて実感することにつながるでしょう。
「iDeCo」をするデメリット
60歳になるまで引き出すことができない
「iDeCo」は60歳になるまで引き出すことができません。
また、一度加入したらやめることもできません。
すぐ引き出せるお金として運用をするなら「つみたてNISA」などの投資信託を利用してお金を運用するようにしましょう。
もともと年金資産をつくるための制度のため、すぐに引き落とすことができるお金だと逆にそれに頼ってしまうという可能性があります。
引き出せないのは逆にメリットかもしれませんね。
受け取り金額は運用成果次第
掛金を拠出できるのは60歳になるまでで、60歳になったとき、「iDeCo」に加入していた年数が10年以上経っていればお金を引き出すことができます。
しかし、受け取り金額は、運用成果次第によるものなので、ひょっとしたら60歳になった時、元本割れ(もともとの積み立てた掛金よりも少なくなっている)可能性もあるかもしれません。
運用自体は70歳まで続けることが可能なので、回復するまで運用を続けるという方法もあります。
「iDeCo」よくある質問Q&A
所得控除ってなんのこと?
所得税や地方税を計算する際に、所得から控除する(特定の金額を差し引く)ことをいいます。
iDeCoの場合、毎年1月~12月に納付した掛金の合計額が、その年の「小規模企業共済等掛金控除」として扱われ、課税所得から控除されます(掛金合計額×(所得税率+地方税率)分の所得税と地方税が軽減されます) 。
掛け金を納めることができなかった時、翌月にまとめて納めることはできる?
掛け金をまとめて納めることはできません。
引き落としされなかった場合、その月の掛け金は納めることはできません。
どうすればiDeCoに加入することができますか?
iDeCoを受け付けている金融機関を通じて、加入申出書を国民年金基金連合会に提出することによって行います。
加入の申し出は、金融機関によっては、オンラインで行うこともできるのでおすすめです。
書面で提出する場合は、加入申出書等の必要書類を、決定した金融機関から送ってもらいます。
複数の口座でiDeCoをすることはできますか?
できません。
加入できる口座は1つのみです。
金融機関によって、購入できる運用商品や手数料等が違ってくるので、直接確認しましょう。
誰でも加入することができますか?
現在は原則20歳から60歳までの方なら加入できます。
加入が認められない方
- 自営業などの大地号被保険者で国民年金保険料を納めていない方(免除を含む)
- 企業型確定拠出年金の対象者でiDeCoに入ることが勤務先で認められていない方
- 厚生年金被保険者であれば20歳未満も可
iDeCoを契約すると、契約した金融機関から、セールスメールが多くくるのでは??
確定拠出年金法では、制度運営に携わる金融機関等は、業務に必要な範囲でのみ個人情報を利用することとされています。
そのため、契約時に、「iDeCoとは別に個人情報を金融商品の提案等に利用してもよい」と認めるような取り交わしをしなければ、セールスされるというようなことはありません。
途中でやめることはできますか?
掛け金の積み立てをやめて、今のお金を運用するだけはできます。
それまでに積み立てた資産の引き出しは、特殊な事情になり限り引き落とすことはできません。(震災など)
薬剤師ならiDeCoをするべき!! 現役薬剤師が語るiDeCo講座] まとめ
いかがでしたでしょうか?
僕も現在は現役薬剤師としてバリバリ働いています。
それなりのお給料ももらっていますが、給料が常に右肩あがりになるとは限りません。
薬剤師の働き方によっても、給料の差や上り具合いは変わってきますので、将来のお金に対する不安は誰にでもあると思います。
将来自分がこれだけのお金を持っていたら大丈夫だろう。
と考えておくことって、「今の働き方」を見直すのにも大事なことかもしれないですね。
- 税制優遇がある
- 将来のお金について考えられる
- 投資の勉強をすることができる
- 健康について改めて考えられる
- 60歳になるまで引き出すことができない
- 受け取り金額は運用成果次第
ポンマガジンは、薬剤師、薬学生応援ブログです。
お金の不安について、ポンと同じように働く薬剤師の方々に参考になればと思い、この記事を書きました。
薬剤師、薬学生に夢を届けたい!!
ではでは♪