働き方

小児科門前薬局 メリットデメリットまとめ

薬剤師のポン
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こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

この記事では、小児科の門前薬局で勤めることのメリット、デメリットについてまとめたいと思います。

薬剤師9年目になるポンですが、小児科、内科、眼科、皮膚科、循環器内科、整形外科、脳神経外科と、さまざまな門前を経験してきましたので、この記事が参考になればと思います。

読んでね♪

小児科門前薬局で求められる能力とは?

用量換算

小児の薬の量は体重によって、年齢によってそれぞれ違ってきます。

そのため、体重〇〇kgの子の薬の量という感じで、すぐに用量換算できるようになってきます。

何人もの小児の処方箋を扱うので、これができないと全然働けません(笑)

薬剤師のポン
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新人のころ、瞬時に用量換算して調剤していく薬剤師の先輩の姿を見て、ホントにこんなことできるようになるのかと、信じられませんでした。

小児科の前の薬局にいれば、嫌というほど経験することができるので、すぐにこの能力がみにつくと思います。

子供が飲みやすい薬の飲ませ方

薬嫌いの子供はたくさんいます。

ポンは、小児科に入る前は、みんな普通にもらった薬を飲むものだと思っていました。

でも現実は全然違います。

ほんとに飲んでくれない。嫌がる。

そしてそれで一番悩んでいるのはその子の親なんだなと感じました。

子供が薬を飲んでくれないので、親が不安定になる。それを感じた子供が影響されて不安定になる。

負の連鎖が生まれているのを感じました。

そんな時に、上手な薬の飲ませ方として薬剤師としてアドバイスできれば、とてもやりがいを感じることができます。

子供の親からも感謝されますし、何より薬剤師としてのスキルが身についているのを実感することができます。

子供への薬の飲ませ方は、教科書から勉強できるものではありません。

現場で身に着けていくようにしましょう。

 

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インスタで挙げた、子供の薬の飲ませ方の一例です。

薬剤師のポン
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こういう知識は現場にいないと身に着けるのは難しいかも・・。

 

小児関係の保険

小児科の門前にいると、小児関係の保険を常にみることになります。

県の保険もありますが、市の「子ども医療助成制度」など、患者さんの住んでいる市によって、子供の医療費の助成制度があります。

市によって年齢や、支払うお金が違いますし、市によっては、小児関係のお金は優遇されているところがあります。

勤めている薬局が同じ市内であれば、自分の子供にもその特権が使えちゃうんですよ!!

これは勉強しておく価値大ありです♪

 

母親とのコミュニケーション能力

「子供に好かれるような薬剤師」というのも大事ですが、

その子供の親に実際に服薬指導をすることが多いです。

また、子供のことですので、親御さんは心配で、いろいろなことを相談してくれます。

ですので、その悩み事を解決したい!!て思うですが・・・

薬のことだけでなく、子育ての事もジャンジャン聞かれることが多いです。

ですので、実際に子育てをしている方ならそのような悩みに共感や、指導をすることができると思いますが、僕のようなまだ子供を育てたことがない人にはこの質問は恐怖でしかありません。

どうしても本で読んだ、人から聞いたような知識でしかお答えすることができないので、一辺倒なお話の仕方しかできないこともあります。

また、本で読んだ知識だけでは答えづらいこともかなり多いです。

小児科領域のあるあるかと思います。

ポンはこの問題で悩んだときは、子育て経験のある先輩薬剤師の方々に質問し、その経験談を自分のものにしていきました。

小児科領域では、経験則から学ぶこともとても多いことがありますので、一つ一つの積み重ねをがんばっていくことが重要です。

小児科門前薬局あるある

 

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薬剤師のポン
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ポンの感じた小児科門前薬局あるあるです。

 

小児科門前薬局で働くメリット

用量換算が瞬時にできるようになる

抗生剤のmg/kgや年齢での薬の量を自然と覚えるようになります。

毎日のように見てますからね。

そのため、用量換算のプロになれます。希釈や、倍散など、計算に強くなります。

また、薬の味や飲ませ方など、粉薬に特化した薬剤師が多いです。

粉、水調剤に強くなる

粉薬、水剤はもともと1調剤に時間がかかります。

ですが、機械の使い方や、空いた時間の使い方に慣れてくるため、それらの薬を取り扱うプロフェッショナルになれます。

知識面はもちろん、どのうようにすれば効率よく調剤できるのか?

どのようにすれば子供でも飲んでくれるのか?

用法用量、保存方法など、なんでも聞いてください!!と気持ちよく答えることができるようになりますね。

小児や妊婦に注意、禁忌の薬の知識が豊富になる

小児の薬はもちろん、妊婦さんにダメなお薬も自然と関わることが多いので、知識として身に付きます。

特に、母親からのお薬に対する質問が多いです。

相談に乗ることもよくあるので、そのたびにこちらも一緒に考えたり、答えを導きだしたりするので、経験を繰り返してその分野に強くなります。

薬剤師のポン
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子育て経験のない僕には、荷が重かったため「ママサポート薬剤師」の認定をとって勉強したこともありました。

自分に子供ができたとき、保険関係、薬に強い

県や市の保険で助成される制度など、実際に普段からそれらの保険について扱うため、その知識について誰よりも詳しくなってます。

当然自分が親になった時にもその豊富な知識は活きてきます。

また、予防接種の時期がいつあるとかなど、子供が打つべき予防接種の一覧が頭に叩き込まれるので、自分の子供の予防接種の時はかなり強いです。

薬の知識は当然、他の科をメインに取り扱っている薬剤師よりは数段強くなります。

子供とのコミュニケーションに強くなる

普段から子供と絡む機会がある薬局は、小児科メインか、耳鼻科くらいです。

もちろん服薬指導のメインの説明は母親にすることになりますが、一緒に聞いてくる子供さんとコミュニケーションをとることも・・。

あやし方や、お話の仕方など、子供と関わることが楽しくなってきますよ。

薬剤師のポン
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僕にも何人か小さい熱烈なファンの子がついてくれました。

転勤決まった時は寂しかったです・・。

小児科門前薬局で働くデメリット

連休前後の忙しさは異常

子供の処方は大体数日分~1週間分の処方が多いです。鼻水、咳、熱症状。

急性期の疾患やケガが多いため、1回ででる日数が少ないのが特徴です。

しかし、そのため、GWや年末年始などの前後は、「お薬がなくなったら困る!!」と患者さんが押し寄せてきます。

普段の仕事量の1.5倍~2倍以上になることも覚悟しておかなければなりません。

薬剤師のポン
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以前の小児科で100人待ちを見て、失神しそうになりました。

体調を崩しやすくなる

急性期の疾患や、子供特有の菌やウイルスで来局する患者さんが多いです。

そのため、何かの拍子でその病気をもらうことがあります。

そのため、転勤したてや、新人で入って環境が変わったころ、病気をもらってしまう薬剤師の人。意外と多いんです。

しかし、慣れてくると免疫がつくのか、なかなかかからないようになります。

薬剤師のポン
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以前ぼくは「溶連菌」にかかり、高熱にうなされたことがあります。

薬局がうるさくなる

普段から子供の泣いたり、遊びまわっているような薬局が多いかと思います。

子供たちの声が響き渡る、なんとも賑やかな薬局が多いです。

また、子供が触ったら危ないものや、事故にならないように、普段から薬局に置いているものに注意が必要になります。

薬剤師のポン
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熱いお茶など。セルフサービスで出しているものなど、子供が興味本位で触ると危ないかな?など、気を遣うことが多いです。

 

やんちゃな子供の対応に追われる

大人しい子供ばかりでなく、なかには走り回っているやんちゃな子供もいっぱいいます。

薬局を走り回っている子や、保険入力中に機械を触っている子も・・・

子供は予測がつかないことをたくさんやりがちです。

心のどこかで注意しておく必要があります。

薬剤師のポン
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服薬指導中に他の子供が乱入してきて、粉薬の袋をやぶる!!という事件を見たことがあります。

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薬剤師のポン
薬局薬剤師9年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

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