この記事では、小児科の門前薬局で勤めることのメリット、デメリットについてまとめたいと思います。
薬剤師9年目になるポンですが、小児科、内科、眼科、皮膚科、循環器内科、整形外科、脳神経外科と、さまざまな門前を経験してきましたので、この記事が参考になればと思います。
読んでね♪
小児科門前薬局で求められる能力とは?
用量換算
小児の薬の量は体重によって、年齢によってそれぞれ違ってきます。
そのため、体重〇〇kgの子の薬の量という感じで、すぐに用量換算できるようになってきます。
何人もの小児の処方箋を扱うので、これができないと全然働けません(笑)
小児科の前の薬局にいれば、嫌というほど経験することができるので、すぐにこの能力がみにつくと思います。
子供が飲みやすい薬の飲ませ方
薬嫌いの子供はたくさんいます。
ポンは、小児科に入る前は、みんな普通にもらった薬を飲むものだと思っていました。
でも現実は全然違います。
ほんとに飲んでくれない。嫌がる。
そしてそれで一番悩んでいるのはその子の親なんだなと感じました。
子供が薬を飲んでくれないので、親が不安定になる。それを感じた子供が影響されて不安定になる。
負の連鎖が生まれているのを感じました。
そんな時に、上手な薬の飲ませ方として薬剤師としてアドバイスできれば、とてもやりがいを感じることができます。
子供の親からも感謝されますし、何より薬剤師としてのスキルが身についているのを実感することができます。
子供への薬の飲ませ方は、教科書から勉強できるものではありません。
現場で身に着けていくようにしましょう。
この投稿をInstagramで見る
インスタで挙げた、子供の薬の飲ませ方の一例です。
小児関係の保険
小児科の門前にいると、小児関係の保険を常にみることになります。
県の保険もありますが、市の「子ども医療助成制度」など、患者さんの住んでいる市によって、子供の医療費の助成制度があります。
市によって年齢や、支払うお金が違いますし、市によっては、小児関係のお金は優遇されているところがあります。
勤めている薬局が同じ市内であれば、自分の子供にもその特権が使えちゃうんですよ!!
これは勉強しておく価値大ありです♪
母親とのコミュニケーション能力
「子供に好かれるような薬剤師」というのも大事ですが、
その子供の親に実際に服薬指導をすることが多いです。
また、子供のことですので、親御さんは心配で、いろいろなことを相談してくれます。
ですので、その悩み事を解決したい!!て思うですが・・・
薬のことだけでなく、子育ての事もジャンジャン聞かれることが多いです。
ですので、実際に子育てをしている方ならそのような悩みに共感や、指導をすることができると思いますが、僕のようなまだ子供を育てたことがない人にはこの質問は恐怖でしかありません。
どうしても本で読んだ、人から聞いたような知識でしかお答えすることができないので、一辺倒なお話の仕方しかできないこともあります。
また、本で読んだ知識だけでは答えづらいこともかなり多いです。
小児科領域のあるあるかと思います。
ポンはこの問題で悩んだときは、子育て経験のある先輩薬剤師の方々に質問し、その経験談を自分のものにしていきました。
小児科領域では、経験則から学ぶこともとても多いことがありますので、一つ一つの積み重ねをがんばっていくことが重要です。
小児科門前薬局あるある
この投稿をInstagramで見る
小児科門前薬局で働くメリット
用量換算が瞬時にできるようになる
抗生剤のmg/kgや年齢での薬の量を自然と覚えるようになります。
毎日のように見てますからね。
そのため、用量換算のプロになれます。希釈や、倍散など、計算に強くなります。
また、薬の味や飲ませ方など、粉薬に特化した薬剤師が多いです。
粉、水調剤に強くなる
粉薬、水剤はもともと1調剤に時間がかかります。
ですが、機械の使い方や、空いた時間の使い方に慣れてくるため、それらの薬を取り扱うプロフェッショナルになれます。
知識面はもちろん、どのうようにすれば効率よく調剤できるのか?
どのようにすれば子供でも飲んでくれるのか?
用法用量、保存方法など、なんでも聞いてください!!と気持ちよく答えることができるようになりますね。
小児や妊婦に注意、禁忌の薬の知識が豊富になる
小児の薬はもちろん、妊婦さんにダメなお薬も自然と関わることが多いので、知識として身に付きます。
特に、母親からのお薬に対する質問が多いです。
相談に乗ることもよくあるので、そのたびにこちらも一緒に考えたり、答えを導きだしたりするので、経験を繰り返してその分野に強くなります。
自分に子供ができたとき、保険関係、薬に強い
県や市の保険で助成される制度など、実際に普段からそれらの保険について扱うため、その知識について誰よりも詳しくなってます。
当然自分が親になった時にもその豊富な知識は活きてきます。
また、予防接種の時期がいつあるとかなど、子供が打つべき予防接種の一覧が頭に叩き込まれるので、自分の子供の予防接種の時はかなり強いです。
薬の知識は当然、他の科をメインに取り扱っている薬剤師よりは数段強くなります。
子供とのコミュニケーションに強くなる
普段から子供と絡む機会がある薬局は、小児科メインか、耳鼻科くらいです。
もちろん服薬指導のメインの説明は母親にすることになりますが、一緒に聞いてくる子供さんとコミュニケーションをとることも・・。
あやし方や、お話の仕方など、子供と関わることが楽しくなってきますよ。
転勤決まった時は寂しかったです・・。
小児科門前薬局で働くデメリット
連休前後の忙しさは異常
子供の処方は大体数日分~1週間分の処方が多いです。鼻水、咳、熱症状。
急性期の疾患やケガが多いため、1回ででる日数が少ないのが特徴です。
しかし、そのため、GWや年末年始などの前後は、「お薬がなくなったら困る!!」と患者さんが押し寄せてきます。
普段の仕事量の1.5倍~2倍以上になることも覚悟しておかなければなりません。
体調を崩しやすくなる
急性期の疾患や、子供特有の菌やウイルスで来局する患者さんが多いです。
そのため、何かの拍子でその病気をもらうことがあります。
そのため、転勤したてや、新人で入って環境が変わったころ、病気をもらってしまう薬剤師の人。意外と多いんです。
しかし、慣れてくると免疫がつくのか、なかなかかからないようになります。
薬局がうるさくなる
普段から子供の泣いたり、遊びまわっているような薬局が多いかと思います。
子供たちの声が響き渡る、なんとも賑やかな薬局が多いです。
また、子供が触ったら危ないものや、事故にならないように、普段から薬局に置いているものに注意が必要になります。
やんちゃな子供の対応に追われる
大人しい子供ばかりでなく、なかには走り回っているやんちゃな子供もいっぱいいます。
薬局を走り回っている子や、保険入力中に機械を触っている子も・・・
子供は予測がつかないことをたくさんやりがちです。
心のどこかで注意しておく必要があります。
小児科門前薬局の転職を希望するなら[PR]
アポプラス薬剤師
調剤薬局、ドラッグストア、病院クリニック、企業などと長年の信頼関係を築いており、他社では提供できない好条件・高待遇求人が多数あります。
アスアス
- 公式LINEが充実
- 求人情報の流し読みはなく、完全相談制
若手の代表の方が経営されています。
SNSや公式LINEでの相談がメインです。
完全相談制ですので、じっくり話し合ったうえで転職することができますね。
また、noteで「薬剤師の資産形成」についてのブログを公開しています。
https://ponmagazine.com/asus-co-ltd/
セルワーク薬剤師
- サポートが手厚い
- 就業時間後でも対応
セルワーク薬剤師は、9万件近い求人を取り扱っており、主に地方の求人情報を多く取り扱っているという特徴があります。
ファルマスタッフ
- 年収600万以上の求人が多い
- 派遣やパートにも対応
運営元が日本調剤。調剤薬局の求人数が多いのが特徴。
キャリアアップに力を入れています。
正社員だけでなく、派遣やパートの求人案件も数多く所有しています。
利用した方の「転職満足度」が高いサイトとなっています。
ポンマガジンでは薬剤師、薬学生を応援します。
薬剤師、薬学生に夢を届けたい!!
ではでは♪