この記事ではPOS(問題志考型システム)の考え方について紹介していきます。
POS(問題志向型システム)とは?

POS聞いたことありますか?
「POS」Problem Oriented Systemの略称で日本語では「問題志向型システム」と言われています。
1968年のアメリカで、L.L.Weed氏によって提唱されました。
- 「聞いたことあるけど、実践できたことない。」
- 「もともとあまり知らない。」
そういう方が多いと思います。
POS(問題志考型システム)とは、患者さんの健康問題を、合理的、系統的に解決する方法です。
- 情報収集
- 問題の明確化
- 解決のための計画立案
- 計画の実施
というプロセスを経て、problem(患者さんの抱える問題)を解決していきます。
まず、情報収集の段階で、「患者さんのお薬の飲み忘れが多い」というproblemがあるとします。
その問題の中に存在する問題点は1つではありません。明確化していきます。
患者さんのproblem(患者さんの抱える問題)を挙げていきます。
- 「お薬のコンプライアンスが悪い」
- 「処方されているお薬に不安を覚えている」
- 「お薬の飲み方が理解できていない」
など、服薬指導をしていたら気づいたようなこと、なんでもOKです。
「解決しなければならない問題だな」と感じた問題を挙げてみるようにしましょう。
problemが挙がったら、そのproblemごとにSOAPで記載します。
POSとSOAPは相性がいいです。
problemを解決するにはどうしたらよいか?という形でSOAPを書いていきます。
問題を解決するための文章を制作する手段として、SOAPを書くということです。
- 情報収集→患者さんの大きな問題
- 問題の明確化→大きな問題に潜む複数の問題点
- 解決のための計画立案→SOAPを用いて記載
- 計画の実施
「POS=薬歴の書き方」だと思っている方を見かけることがありますが、まったくの別物です。
患者さんとお話をする中で
「この方が一番困っていることはどういうことなのだろうか?」
と考え、問題点ごとにSOAP分析をすることがPOSの本質です。
POSとSOAPの活用方法の流れ

POSに基づいて、情報収集し、問題を明確化、解決のための計画を立案します。
そして、POSを通して出てきた解決策をSOAPを用いて、文章にしていきます。
こうすることで、「問題の具体的な解決策」が浮き彫りになっていきます。
この流れをproblem(問題点)が見つかるたびに行うようにしましょう。

POS(問題志向型システム)の上手な使い方

皆さんは「開いた質問」「閉じた質問」というのをご存じでしょうか?
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POSでは開いた質問を多用して、主に「患者さんがどう思っているのか?」「どうしたいのか」を聞くようにしましょう。
そうすることで、患者さんとの会話の幅が広がることが実感できると思います。
POS(問題志向型システム)とは?まとめ
いかがだったでしょうか?
POS(問題志向型システム)について紹介していきました。
- 「聞いたことはあるが、実践したことはない」
- 「そもそもPOSってなんだ??」
という方に少しでも参考になれば幸いです。

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