働き方

薬剤師を辞めたいと思う理由11選 対処法について解説

薬剤師のポン
薬剤師のポン
こんにちは。ブロガーのポン(@ponnenmaru6)です。

突然ですが、

もう薬剤師の仕事をやりたくない!!と思ったことはありますか?

僕自身、新人の頃は特に、「もう薬剤師辞めよう・・・」と思うことが多かったです。

実際に転職も体験していますし、体調を崩したこともあります。

ポンの転職体験記 薬剤師の転職って?? この記事では、現役薬剤師であるポンが実際に転職活動をした時に、 なぜ転職を考えたか? どのような手順...

でも、日々の業務を勉強し、仕事ができるようになってくるにつれて、「自分の存在意義」を見つけることができるようになりました。

管理職も任され、今でも調剤薬局の薬剤師として働いています。

今ではストレスで体を崩すようなことはないですが、長年薬剤師をやってきて、「どうすればストレスを溜め込むことを抑えて、長く働ける工夫ができるのか」

ということが少しわかってきた気がします。

この記事を読んでいる人の中には、

「とにかくもう薬剤師の仕事から離れたい!」

「薬剤師の仕事にもう疲れました・・・。」

という方もいらっしゃると思います。

せっかく6年かけて、必死に勉強して取った「薬剤師免許の仕事」を、放棄してしまうのはもったいないです。

自分がこれからどういった働き方をしていきたいのか?

薬剤師の仕事から距離を置く前に、少し考えてみてもいいのではないでしょうか?

薬剤師のポン
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僕の実体験も兼ねて書いてますので、この記事が参考になれば嬉しいです。

薬剤師を辞めたいと思う理由11選

職場の人間関係に疲れた

調剤薬局の職場や、病院の薬局など、薬剤師の職場は閉鎖された空間が多いです。

そのため、毎日合わすスタッフの顔も同じで、その人たちとの人間関係が上手くいかないと、大きなストレスとなってしまいます。

上司からのストレス

お局さんからのストレス

など、人間関係の問題は多いです。

上司からのストレス

  • 上司からの理不尽で、パワハラに近い発言をされる
  • 有給をとりづらい雰囲気を作られる
  • 上司が一方的な指示出しばかりで全く仕事をしない

良好な人間関係を保てる上司なら良いですが、ひとたび上手くいかなくなると、自分の神経をすり減らして仕事をしていかなければならなくなります。

同僚、部下からのストレス

  • 仕事を自分から頼みづらく、自分ですべて背負ってしまう
  • 部下が指導方針を守ろうとしない
  • 同僚、部下から信頼されず、人間関係を上手く構築できない
  • 自分のさらに上司からの指示、部下からの苦情の板挟みに悩む

薬局長や店長といった中間管理職になると、エリアマネージャーからの指示と、部下からの苦情の板挟みにあってしまうことがあります。

自分の立ち位置に悩み、大きなストレスとなることがあります。

また、若くして薬局長になると、年上の部下をもつことになり、気を遣うことが多くなります。

良好な人間関係が保てていないとお互いにストレスが溜まっていき、うまく仕事が回らなくなってしまいます。

薬剤師のポン
薬剤師のポン

僕の以前勤めていた店舗では、勤務歴10年以上のボス的存在のパート薬剤師の方がいました。

その人に嫌われると、陰湿的ないじめを受けたりして、大変なことになることを見てきました。

仕事が上手くいかない

特に新人の頃に多いのが、

  • 仕事が上手くいかない
  • 薬剤師に向いていない

と思ってしまうことです。

薬剤師にミスは許されません。

小さなミスが、重大な調剤過誤につながったり、患者さんへのトラブルへと発展するケースもあります。

ヒヤリハット表など、自分の起こしたヒヤリハットをみんな書き込んで、ヒヤリハットを見直す習慣がある薬局が多いと思います。

自分のやってしまったヒヤリハットが人より多いと、先輩や上司から怒られたり、「なんて自分は仕事ができないんだ・・・」と悩んだりしてしまいます。

特に、仕事が早いが、ミスが多い人が陥りやすい傾向にあります。

新人の頃だけだとは思いますが、仕事のスピードはゆっくりでも、ヒヤリハットが少ない人の方が、評価は高かったりします。

大きな失敗をしてしまった

仕事に慣れてきた2~3年目の頃に多くなってくると思います。

  • 重大な過誤を起こしてしまった
  • 上司や社長が出てこないといけなくなるような、大きなトラブルを起こしてしまった。

普段から薬剤師の仕事に真剣に向き合っている人ほど、大きなミスをしてしまったショックは大きいものです。

大きな調剤過誤は、致命的なものにもなりかねません。

ただ、そういった過誤は、自分一人の問題だけではないケースもほとんどです。

忙しすぎる店舗や、ミスを起こしやすい現場の環境など、「職場の体制」に問題があることもあります。

自分一人で抱え込まないようにしましょう。

全然出世できない 評価されない

どんなに頑張っても、出世につながらない、賞与の評価にならない。

また、怒られてばかりいる。という方もいます。

 

小さい調剤薬局などでは、しっかりとした「評価システム」が整っていないこともあり、上司から正当な評価がされていないケースもあります。

自分の頑張り方の方向が間違っている事もありますが、自分の努力で薬局の売り上げが伸びたり、業務体制の改善がみられても、上司からの正当な評価がなければ「今の仕事のまま続けててもいいのか?」とモチベーションの低下にもつながります。

また、上司に媚びて出世を狙う方もいますが、そういった態度を続けることも難しいです。

モチベーションを維持するのが難しく、薬剤師の仕事をやめよう・・と感じてしまう方もいます。

研修制度が整っていない

小さい調剤薬局や病院でありがちなのが、しっかりとした研修制度が整っておらず、現場至上主義の職場です。

新人で、右も左もわからない状態で、現場に放り出され、先輩の姿を見ながら仕事を覚えていくというような薬局や病院もあります。

科の限られたクリニックの前でなら、しばらくすれば慣れてきて、スムーズに仕事に入ることもできますが、薬剤師としての成長も止まってしまいます。

また、会社によっては、研修会参加費などの補助もないところもあります。

「研修制度」というのは大事なもので、現場での仕事の仕方以外にも、薬剤師として、これからの学び方、成長の仕方を教わる場でもあります。

研修制度が整っていない会社は、社員の成長も期待するのは難しいです。

研修制度が整っていないことで、普段の仕事のモチベーションを維持することが難しいのなら、研修制度の整った会社に早めに転職を考えるのも有効です。

やりたくない仕事(学会発表等)の強制

薬剤師の仕事は、職場以外にもあります。

社内の勉強会や、地域薬剤師会の会合の参加、多職種連携など、業務時間外でやらなければならない仕事がでてきます。

自分の勉強のためや、交流が必要な場合ももちろんあります。

ただし、それが多すぎると、仕事とプライベートのバランスをとるのが難しくもなりますし、非効率な仕事しかできません。

また、そのような仕事の中で、「やりたくない仕事」を強制的に課されることは、肉体的にも精神的にもよくない状態になってしまいます。

給与が低い、給与が上がらない

大手のチェーン薬局で働く薬剤師ほど、給与が低い傾向にあります。

働きだして、久しぶりに大学時代の友達と、給与の話になった時に、自分の給与の低さに気づくことがあります。

お金が全てではありませんが、仕事として働いてお金をもらっている以上、生活にも関わりますし、給与が低いことは、モチベーションを維持するのも難しいことです。

薬剤師のポン
薬剤師のポン

実際僕も、大手の調剤薬局から、地方の調剤薬局に転職しました。

大手の時に、残業代込みの給与だった金額と、現在の残業代なしの給与が同じだったことが衝撃でした。

残業が多い

現場の薬剤師の人手不足で、スロータイムもなく、ひたすら外来業務をこなす薬局をよく見ます。

  • 外来が長引いて、休憩時間がとれない、終わるのが遅くなる
  • 薬歴を書く時間がない
  • 応援勤務が多くなる

慢性的な人手不足も原因になります。

忙しい時間が続く店舗は、薬剤師が薬歴を書く時間がなく、「薬歴をかくための残業」が増えてしまい、悪循環が続きます。

また、外来業務が長引くと、交代でお昼休憩に入らないといけなくなり、1~2時間ほど、一人薬剤師での勤務を余儀なくされることもあります。

給与は変わらないのに、責任だけが重くなる状態が続いてしまいます。

業務経験の浅い一人薬剤師は正直危険です。

薬剤師のポン
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新人薬剤師の頃に一人薬剤師を任され、一包化の重い処方がきてパニックになったことがあります。

今思えば無茶な人事配置でした。

プライベートとのバランスを保てない

人手不足による残業もあったり、職場以外での業務外の仕事が多い会社もあります。

そういう仕事が重なってくると、仕事とプライベートとのバランスを保てなくなってしまい、仕事への意欲もどんどん減っていきます。

薬剤師のポン
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僕の友人は、研修のためや、就職説明会、広報のために土日に出張を連日繰り返している人がいました。

正直近くで見ていて倒れないか心配でした。

仕事内容と理想のギャップがある

もともと学生時代から思い描いていた「薬剤師像」が、現場で働きだすとギャップを感じる方もいます。

薬剤師という仕事は正直、「地味」と感じる作業も多いです。

それらの仕事が、自分のなりたい薬剤師像と違うのであれば、転職するのも一つの手だと思います。

病院や薬局、ドラッグストアでの仕事だけが、薬剤師の仕事ではありません。

全く違う職種に手をつけてみて、自分のなりたい薬剤師になるのもいいと思います。

ノルマがきつい

販売個数のノルマが、月ごとにドラッグストアでは掲示されることがあります。

また、調剤薬局では「かかりつけ薬剤師」のノルマを課せられるところもあるようです。

「どんな患者さんでも選ばずかかりつけをとってこい!!」と指示されるような、とんでもない会社もありますが、かかりつけ薬剤師は、患者さんとの信頼関係で成り立ちます。

そうでないと、24時間いつでも患者さんからの連絡がとれる状態にしないといけないため、プライベートの時間を犠牲にすることになります。

かかりつけ薬剤師とは、患者さんの健康を思うための制度です。

ノルマとして課せられ、重荷に感じるようなら、無理をしてまでその会社で働く必要はないでしょう。

精神的にボロボロになってしまっては、本末転倒です。

かかりつけ薬剤師とは?現役薬剤師が徹底解説。 今日は薬局薬剤師の制度の「かかりつけ薬剤師」についてお話します。 読んでね♪ かかりつけ薬剤師とは?現役薬剤師が徹底解説...

薬剤師を辞めたくなった時の対処法

体に支障がでるようなら迷わず休職する

普段の仕事で、自分も体調不良が出てくるようなら、ひょっとしたら「うつ状態」になってしまっている可能性があります。

そんな状態で仕事を続けると、正確な判断ができず、大きな医療事故を起こしてしまう可能性もあります。

そこまでして仕事をする必要はありません。

自分のためにも、薬局のためにも、一度休職するよう相談しましょう。

新人や、2年目薬剤師のころ、僕も「自分がいかないとお店が回らないかもしれない」

と思い、多少気分が悪くても無理やり行くようにしていました。

今なら、「自分がいなくても店は回るよね」と思えるようになりました。

体や心を壊してまで仕事をする時代ではありません。

しかし、休職中の生活が不安になるかと思いますが、「傷病手当金」の申請をすれば、ある程度の金額を貰うことができます。

貰える期間や、金額によっては人によって異なります。

「これまでの3分の2の収入を最大1年半貰うことができる制度」ですので、収入面を気にせずに安心して療養することができます。

薬剤師のポン
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僕の友達は、無理して働きつづけ、「常に微熱のある状態」が続いたそうです。

微熱程度なら大丈夫だろうと思い、働き続けた結果、インシデントを連発しました。

上司から病院に行けと言われ、受診したら、「うつ病」と判断されました。

職場の環境を変える

大手や中小のチェーンの調剤薬局やドラッグストアであれば、「店舗異動」というのも選択肢の一つです。

職場の上司や同僚からのパワハラが原因と感じるようなら、薬局長や、エリアマネージャーに「店舗異動」できるか相談するようにしましょう。

「店舗異動」をすることで、人間関係をリセットすることができます。

処方箋枚数が多いのに、人数が少ないような、激務の店舗でも、相談次第では他に移ることも可能です。

働きやすい環境で働ければ、生活の充実度も上がり、「薬剤師業務」を続けやすくなるでしょう。

副業を検討する

ライター業など、薬剤師の知識を活かした副業を見当してもいいでしょう。

職場の人間関係をリセットでき、楽しく活動することができる機会にもなります。

薬剤師の中には、メディカルライターとして活躍している人もいます。

転職する

今の会社の働き方や人間関係にウンザリしているようなら、思い切って転職するのもいいと思います。

また、給与面や、労働条件が原因だと、残念ながらすぐに改善されるケースは少ないです。

薬剤師のポン
薬剤師のポン

僕も大手チェーンの調剤薬局から、地元の調剤薬局に転職し、年収がアップしました。

ポンの転職体験記 薬剤師の転職って?? この記事では、現役薬剤師であるポンが実際に転職活動をした時に、 なぜ転職を考えたか? どのような手順...

転職を考えたら、転職エージェントに相談する

必ず退職届けを出す前に、転職サイトに登録し、転職エージェントに相談するようにしましょう。

退職を決意する前に、「今の不満を改善することができる職場があるのか?」転職エージェントに相談して聞いておいたほうがいいです。

自分で1から新しい職場を見つけるのは情報量も少なく至難の業です。

何か所か転職サイトに登録し、転職エージェントから話を聞くことで、自分の働きたい職場を見つけることができます。

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転職しようと本気で考えた体験談

僕の事だけじゃなくて、他にもそんな人っていっぱいいるのかな?

と思ったので、質問してみました。

不妊治療のための休みが取れなかった

Aさん
Aさん

不妊治療のための休みが全然取れませんでした。

生活のバランスがとれず、子どもができてからも、育児の時間のためにも転職を決意しました。

過労

Bさん
Bさん

残業と人手不足で応援が頻発してて、通勤時間も含めていろいろと大変でした。

大手なのもあって、ノルマも大変で・・。

夜中に目が覚めたり、涙がダーッと流れたり・・・。

Cさん
Cさん

夜中に目が覚めたり、涙がダーッと流れたりしました。

上司からのパワハラの結果の鬱の初期症状だったようです。

上司から離れたら治りました。

 在宅メインの薬剤師として働きたかった

Dさん
Dさん

カウンター投薬じゃなく、在宅メインで薬剤師として働きたかったからです。

緩和薬物療法認定薬剤師の資格が欲しかったんですが、5~10分程度でまわすようなカウンター投薬のみだと、薬学的介入がすごく難しいと判断したので、在宅メインの会社に転職しました。

点滴しながら働いて当直して「自分何やってるんだろう」と思ってしまったのがトリガーでした。

Eさん
Eさん

一回倒れて点滴をしましたが、代理の当直が見つからず、点滴しながら働くハメになりました。

これがトリガーとなって転職を決意しました。

離島に転勤で行かなければいけない制度があった

Fさん
Fさん

某医療法人で、離島医療に力を入れている病院グループだったので、ローテーションで離島応援が回ってくるという恐怖がありました。

家族いたら無理ですね・・。

自分の同僚が、転職で入ってきて、自分の2倍以上の給料をもらっているのに気づいた

Gさん
Gさん

その同僚は、転職時にエージェントを介して、賃上げを成功していたみたいです。

転職前に1人店舗で管理薬剤師5年経験をアピールしていたそうです。

業務内容は眼科20枚/日だったそうですが・・。

基本給をしれっと10万下げられていた

Hさん
Hさん

会社のやり方と本部と現場のギャップに気づきました。

それから、会社から「給与改定あります」といわれ、評価項目が色々増え、その改定内容の中に、基本給が10万円ダウンして、謎の手当が10万円プラスになっていました。

あとでボーナスみて驚愕しました・・。

薬剤師を辞めたいと思う理由11選 対処法について解説 まとめ

いかがだったでしょうか?

薬剤師を辞めたいと思う理由について、僕の経験談も含めまとめました。

「薬剤師を辞めたい!!」と思う度合もひとそれぞれですが、「もうだめだ・・」となって体や心を壊してしまう前に、一旦冷静になって考えてみることが大切です。

事前に転職サイトに登録し、求人情報に目を通しておくのもいいと思います。

「いつでも転職することができる」と思うだけでも心がラクになることもあります。

また、転職サイトは普段の勉強として、医療ニュースを見ることもできるため、転職を考えるだけでなく、普段から登録しておいても役に立つのでオススメです。

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薬剤師のポン
薬局薬剤師9年目。 薬学部卒業後、大手チェーン薬局に就職。大病院の門前薬局の前で働き、あらゆる科の調剤を担当する。一通りの仕事がわかってきてから、「自分の地元だったらもっといい仕事ができる」と考え、自分の地元で働きたいと強く願うようになり、地元の調剤薬局に転職。現在は地域密着薬剤師として地元の中小薬局で勤務中。

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