今日は現役で、調剤薬局薬剤師として働いているポンが、「薬剤師が調剤薬局に就職するメリット、デメリット」を紹介します。
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薬剤師が調剤薬局に就職するメリット
薬剤師としての能力が一通り習得できる。
処方箋監査、調剤、監査、服薬指導、保険入力、レセプトなどなど、薬剤師が現場で能力を発揮するスキルを一通り覚えることができます。
ほとんどの職場が1日に数百枚の処方箋をさばくことになるので、働いていれば自然と身についていきます。
大きなルールはどこの調剤薬局もかわらないですが、入っている機械や、よく来る科、動線によって、お店でルールが少し変わっていることもあるので、その職場の特徴は把握する必要はあります。
よほど偏ったお店で働いていなければ、異動、転職ということになっても、新しく1から学ぶということは少ないため、しっかり勉強し、基礎を身に着けていたら、どこに行っても重宝される存在になります。
マネジメント能力が身につく
調剤薬局における薬剤師はその責任者であるため、立場が強い傾向にあります。
そのため、若くして店舗管理を任されることもあります。そのため、日ごろの薬剤師業務だけではなく、お店の売り上げ管理や在庫管理、トラブル回避、解消能力を身に着けることができます。
また、店舗で数年働いて経験を積むと、上司から「管理薬剤師になってみないか?」
と持ち掛けられることがあります。
管理薬剤師という立場で、スタッフのシフトであったり、モチベーションの管理を行います。
管理薬剤師の立場の特徴として、会社の方針はもちろんありますが、店舗で自分の取り組みたいことをやれるようになります。
- 「OTCの売り上げを伸ばしたい」
- 「お薬手帳の持参率を挙げたい」
- 「病院との情報共有を密にしたい」
など、店舗によって伸ばすところはそれぞれですので、自分の必要だと思うことを取り組みやすくなります。
また、管理薬剤師の経験を経て、ブロック長(エリアマネージャー)になったりと、各店舗の管理薬剤師の管理、自分の受け持ちブロックの利益や人事の管理を行い、会社を動かすのに貢献する存在になることも可能です。
店舗経営のノウハウも身につくため、最終的に独立を目指す方にもおすすめな職場といえるでしょう。
薬剤師としての働き方から、管理薬剤師として、店舗の運営の仕方、ブロック長として自分のブロックの運営の仕方と、立場が変わるにつれて、運営する規模が大きくなります。
その分責任は伴いますが、やりがいのある仕事と言えますね。
調剤報酬がわかる
薬剤師業務を行う仕事で、一番調剤報酬について詳しくなるのは調剤薬局の薬剤師です。
調剤報酬は保険調剤薬局の利益の8~9割を担っているため、調剤報酬を知らない薬剤師は出世は難しいといえます。
医療事務の方にも教えたり、また患者さんに説明しなければいけない場面もでてくるため、2年ごとに大きく改訂のある調剤報酬に、柔軟に対応することが必要です。
新人の頃は、医療事務の方に教えてもらい、調剤報酬の一通りを、保険入力を経験して知るのがおすすめです。
調剤報酬で加算や減算がされるのは、調剤報酬を通して、どういう薬局にしていくべきかが示されているため、
一通り現在の調剤報酬がわかると、
- 2年ごとの改定で、どう調剤報酬が変更されるか
- 調剤報酬の変更で、今後の薬局の取り組みはどうあるべきなのか
と、数年先の薬局のことを見据えるために調剤報酬を勉強することに繋がってきます。
薬剤師が調剤薬局に就職するデメリット
偏った臨床経験になりがち
まだ今も、すぐ近くのクリニックの横に調剤薬局があるということが多いです。
そのため、眼科や皮膚科の近くの薬局薬剤師は、その分野には強くても、それ以外の経験が少ないということがどうしても出てしまいます。
ただ企業によっては、新人~数年目の薬剤師は偏ったところに異動させず、経験を積んでからマネジメントの一環で異動させたりと、工夫を凝らしている企業も多いです。
環境を自分で選ぶのは若いうちは困難ですが、現場だけでなく、他の知識も広く浅く身につけておくことが必要です。
また、「かかりつけ薬剤師」制度によって、薬剤師の異動が難しくなりました。
「かかりつけ薬剤師」として、患者さんと繋がりをもてばもつほど異動するのが難しくなってしまいます。
会社の方針で異動を積極的に行うところもあるとは思いますが、「かかりつけ薬剤師」を推している薬局からすると、すぐに異動するのは年々難しくなってきています。
店舗によって単調な業務になる
在宅があり、外来がありなど、日々めまぐるしく動く店舗では、特に感じることはないかもしれませんが、在宅もなく、常に同じ科の投薬を淡々とこなす日々の店舗もあります。
就職や異動してからは、覚えることがいっぱいあるため、ついていくことに必死ですが、3年もいると大まかなことができるようになるため、日々の業務に飽きてしまう方もいます。
自分から行動して、常に刺激を受ける環境を作っておくことも大事です。
「派遣薬剤師」の立場だと、数ヶ月で別の薬局へ派遣されるため、自分が飽き性だな~と感じる方は、「派遣薬剤師」という働き方がおすすめです。
薬局薬剤師として他薬剤師に差をつけるべきにやること
積極的に学会活動に参加する
調剤薬局に勤めていると、上司や自分の配属部署などから、「学会発表してみないか?」など尋ねられることがあるかと思います。
今の時代、現場を回せるだけでは薬剤師は評価されません。たとえ認定薬剤師をもっているとしても、企業や患者さんにどれだけ質の良い医療を提供できたかが重要な項目となってきます。
ですが、これは単純に数値で示せるものではありません。
学会活動を行い、発表するということは、自分が何を行ってきたか、どういう成果を示すことができたかを発表できる場ですので、学会発表ができる薬剤師は重宝される存在になります。
様々な情報に常にアンテナを張っておく
薬剤師として現場で働いていると、薬の事に関しては常に勉強することにはなりますが、他の事には意識しておかないと知らないとなることがあります。
自分の好きな分野のことでは問題ないですが、知識に偏りがあっては、服薬指導でも影響が出てきます。服薬指導は、薬を安全に正しく使ってもらうために行うことですが、患者さんにもしっかり聞いてもらわないといけません。
そのためには、まず話す入口として、いろいろな話題に触れておいた方がスムーズにお話することができます。話題の内容や経済状況、趣味の話題やなんでもかまいません。広くアンテナを張っておくことが大事です。
将来のマネジメント業務に備えて、お金の動きについて勉強しておくのもいいでしょう。同じことをしていても周りと差はつきません。周りと異なる視点をもつことを心がけましょう。
薬剤師以外の仕事にも目をむける
「薬局薬剤師」として、外来業務や在宅業務を経験し、回しやすいように工夫していくのはどこの薬局でも行われています。
もちろんその工夫をしていくのは素晴らしいことです。
しかし、皆さんが薬局で働いている中で同じことをし続けても芽が出るのは難しいですね。
自分の勤める薬局内でも、規模の違いはありますが、
- 採用担当
- イベント担当
- 新人教員の担当
- DI業務
このような、さまざまな部署はありませんか?
そういった所にも目を向け、薬局薬剤師としての仕事と、会社に携わる1人としての働き方を見出すことが、「他薬剤師と差をつけること」だと僕は思います。
薬局としての別の働き方が見えてきますし、それが日頃の業務にも活きてきます。
やりがいを感じる仕事だと思いました。
認定薬剤師の資格をとる
「認定薬剤師」とは、「認定薬剤師制度」による一定期間の研修や実技を通して、定められた単位を取得することで、最新の知識や技術を持っていると認められた薬剤師のことです。
「認定薬剤師」になることで、その分野でひとつ抜けた薬剤師であることの証明になります。
どの認定薬剤師がいいの?と考えられる方も多いと思いますが、
まずは、
- 自分のいる薬局で必要だと思われる分野
- 自分の興味のある分野
で考えてとればいいのかなと思います。
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現役薬剤師が語る!!薬剤師が調剤薬局に就職するメリット、デメリットを紹介 まとめ
今回はポンの実際の経験も踏まえて、調剤薬局で働く薬剤師のメリット、デメリットをまとめてみました。調剤薬局という現場でも、たくさん薬局があります。
大企業でのメリット、デメリット、個人経営、中小企業でのメリットデメリットもさまざまです。
今回の記事が、これから薬局薬剤師を目指す方、薬局薬剤師に転職を考えている方の参考になればと思います。
ポンマガジンでは薬剤師、薬学生を応援します。
薬剤師、薬学生に夢を届けたい!!
ではでは♪